龍谷大平安が17得点の猛攻で5回コールド勝ち

2点適時塁打を放った白石力翔(龍谷大平安)
<秋季近畿地区高校野球大会:龍谷大平安17-0和歌山海南(5回コールド)>◇22日◇1回戦◇紀三井寺公園
4年ぶりのセンバツ出場を目指す龍谷大平安が海南を5回コールドで退けた。
龍谷大平安は1回裏、2死二塁から4番・山下 慶士外野手(2年)の左前適時打で先制。「初球から積極的に行けたので良かったです」と一打を振り返った。
さらに2回裏には2死二、三塁から1番・白石 力翔外野手(2年)の中越え適時二塁打で2点を加えると、3回裏にも5番・山口 翔梧内野手(2年)の適時打で1点を追加。先発を任された桒江 駿成投手(2年)もテンポの良い投球を見せ、序盤から龍谷大平安が試合の主導権を握った。
勢いに乗る龍谷大平安は4回裏には12安打の猛攻で13得点。和歌山大会の3位決定戦で完封勝利を収めた海南のエース・三木 遼馬投手(2年)を完璧に攻略した。
16安打を放った打線に対して、「上手くストライクを打てたと思います。満遍なく打てていたので良かったです」と評価した龍谷大平安の原田 英彦監督。特に4、5番を打つ山下と山口がともに3安打ずつと中軸がしっかりと仕事を果たした。
「京都大会が終わってから打撃を中心に練習してきて、結果的に17点取ることができたので、練習の成果が出たと思います。自分たちは残塁が多かったので、残塁をなくして1点を取りにいく練習をシート打撃でやってきました」と話した主将の山口。チャンスでの集中力は流石だった。
準々決勝で勝利すれば、センバツ出場に大きく近づく。「集中して1週間を過ごしたいと思います」と原田監督は次戦に向けて気を引き締めていた。
9年ぶりの近畿大会出場となった海南は7失策と守備が乱れた。この経験を来春以降に繋げてほしい。
(取材=馬場 遼)