バント攻めが奏功!日本がオーストラリアに5回コールド勝ちでスーパーラウンド進出



適時打を放つ赤堀颯(聖光学院)

<第30回 WBSC U-18ベースボールワールドカップ:日本10-0オーストラリア(5回コールド)>◇12日(日本時間13日)◇1次ラウンド・第4戦◇米国・フロリダ

 高校日本代表はオーストラリア代表に10対0の5回コールド勝ちで4連勝。スーパーラウンド進出が決まった。

 日本野球の特性がうまくハマった試合だった。

 1回裏、1番浅野 翔吾外野手(高松商=香川)が直球を弾き返し、左前安打で出塁。2番黒田 義信外野手(九州国際大付=福岡)が三塁手前を狙ったバントを試みた。処理したオーストラリアの先発・GROUNDS Jackson投手の送球が大きくそれて、ファウルゾーンへ転々と転がる。一塁走者の浅野は一気に三塁を陥れると、一塁手が三塁へ悪送球して1点が入る。

 GROUNDS Jacksonは常時145キロ〜150キロの速球を投げ込む右腕。簡単に打ち返せる投手ではないが、こうした送球ミスをするあたり、明らかに動揺しているように感じられた。またランナーを背負う状況で、自分の投球フォームで投げることができない。結果的に制球が荒れて、日本はこの回3点を入れた。この得点が大きな効果となって、2回裏にはオーストラリアのミスも大きく絡んで7得点した。

 この日はバント戦法が大きく生きた。オーストラリア守備陣は、あまりバント処理に慣れていないのか、徹底した練習ができていないように感じた。

 日本国内の試合でバントから大きく崩れるという試合はあまり見たことがない。日頃からバント処理の練習を徹底しているからであろう。

 強豪高校、強豪大学、強豪社会人では、挟殺プレーや、バント処理など、守備面の細かいプレーに練習の時間を割いている。素早いバント処理の練習や、たとえ送球がそれたとしても、素早いカバーリングで対処する。こうしたプレーは日頃の積み重ねからでき上がるものだ。

 打撃面にも成長が見られた。浅野は140キロ台の速球にもしっかりと対応し、2打数2安打を記録し、打率を.583まで上げた。また松尾 汐恩捕手(大阪桐蔭=大阪)も、12打数6安打、打率.500を記録。尻上がりに状態を上げ、140キロ台の速球をしっかりと振り抜くレベルまでに達している。

 これでスーパーラウンド通過が決定。良い形で台湾戦に臨むことができる。まずは今大会トップレベルの実力を誇る台湾相手にどんな戦いを見せるか注目だ。

【オーストラリア戦の日本投手陣の投球数】
生盛 亜勇太投手 32球 連投可能
吉村 優聖歩投手 15球 連投可能
川原 嗣貴投手 36球 連投可能

(記事=河嶋 宗一/撮影=藤木 拓弥)

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