得点への貪欲な姿勢が生んだ5年ぶり勝利、明豊ナインが話題の校歌を甲子園で響かせた



3番に座って2安打を放った後藤 綾太内野手(3年)※写真は過去の大会より

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第104回 全国高等学校野球選手権大会

<第104回全国高校野球選手権大会:明豊7-3樹徳>◇6日◇1回戦◇甲子園

 さわやかなイントロが甲子園に鳴り響き、高校の校歌としては異色のポップスなメロディーに乗せて、大分代表の明豊ナインが誇らしげに校歌を歌った。夏甲子園は5年ぶりの勝利。昨年センバツで準優勝した時に話題となった南こうせつ作曲の校歌に酔いしれた。

 得点に対する貪欲な姿勢が勝利を呼び込んだ。1点リードで迎えた8回、内野ゴロで1点を奪うと、その後連続適時打で計3点を奪って見せた。チャンスとみるや、勢いに乗って得点を重ねる打線が明豊の強さにもなっている。

 初回も四球と失策をからめ、3安打で3得点した。同点とされ6回に1点を勝ち越しても攻撃の手を緩めず8回に3点を追加した。大分大会5試合52得点を積み重ねた姿勢は甲子園でも同じだった。

 悔しかった昨年のセンバツ。決勝で東海大相模(神奈川)に9回サヨナラ負けを喫した。10安打を放ちながら、2点に終わり、最後は1点に泣いてセンバツ初優勝を逃した。雪辱を誓った昨年夏甲子園は、初戦で専大松戸(千葉)に完封負けを喫した。2年連続のセンバツを狙った昨年秋の九州大会、勝負の準々決勝で九州国際大付(福岡)に0対13の完敗を喫した。春季九州大会も1対2で小林西(宮崎)に敗れた。1点への執着はナインのテーマでもあった。

 川崎監督も思いは同じだ。4点リードの9回無死一塁で、4番打者に犠打を命じた。結果的に相手の好守に得点は阻まれたが、1点を奪いに行く姿勢は校歌を歌うまで失わなかった。

 明豊の勝利で、大分県勢の夏の甲子園勝利数が59となった。もちろん節目の60勝は次戦で達成する。

 樹徳(群馬)は先発の亀井 颯玖投手(3年)が完投したが、報われなかった。初回に3点を失ったが2回から5回までは追加点を許さず、味方の一時同点とする5回の攻撃を呼び込んだ。終盤に打ち込まれたが、群馬大会で前橋育英桐生第一健大高崎の私学3強を破った底力を甲子園で証明した。この日甲子園で敗れた悔しさを2年生たちが来年へとつなげる。

(文=浦田 由紀夫)