東北の期待の2年生右腕・ハップスが4回4奪三振と大器の片鱗を示す



先発・ハッブス 大起(東北)

<春季東北地区高校野球大会:東北3-1青森山田>◇12日◇準決勝◇県営あづま

 東北が4年ぶりの決勝進出を決めた。

 クローズアップしたいのは、先発したハッブス 大起投手(2年)だ。上尾シニア時代から評判の本格派右腕で、当時から速球は最速140キロを超えていた。東北では1年夏の大会でマウンドを経験。1年秋には東北大会で登板するなど、順調に経験を積んでいる。

 そしてこの春、東北大会準決勝で先発。投球フォームはゆったりと左足を上げていき、右足でバランスよくたち、真上から振り下ろす。常時130キロ中盤〜最速141キロと、高校2年生右腕としては速く、手元で伸びていく球筋が魅力。この日もいきなり直球で空振り三振を奪うなど、見せ場を作った。120キロ前半のスライダーのキレも良く、こちらでも空振りを奪っていた。5回無死まで投げて、70球、4奪三振、1失点の力投だった。

 打席でも非凡なところをみせた。2回表に適時打も記録。中学時代は長打力のある打者として活躍しており、投打ともにパワフルな活躍が期待される。能力的には来年のドラフト候補としてマークしておかしくない。直球が一気にレベルアップすることを期待したい。

 今年のチームではエースで4番の伊藤千浩投手(3年)が投打ともに高いパフォーマンスを発揮しているが、ハッブスがさらに投手として活躍できると、伊藤も野手として専念できるため、持ち味をさらに発揮することだろう。

 ハッブスの成長はこの夏の東北の戦いを占う重要事項となる。

 敗れた青森山田は守備の乱れなどもあり、持ち味を発揮することはできなかった。先発左腕・木村 虎鉄投手(3年)は恵まれた体格から振り下ろす直球が常時130キロ中盤〜139キロの速球をマークしていた。手元で鋭く曲がる120キロ後半のスライダーもあり、投手としてのポテンシャルは今年の青森山田投手陣の中でもトップクラスだといえる。ただ、ボール先行が多く、さらに制球を乱すとテンポも悪くなりやすい。実戦力の面で多くの課題があったが、夏までに少しでも克服できるようになると、もっと活躍の幅は広がるだろう。

(記事:河嶋 宗一

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