銚子商が16年ぶりの初戦突破 伝統背負う主将が3安打でチームを牽引



銚子商3番・久保形 怜司

<春季関東地区高校野球大会:銚子商4-3青藍泰斗>◇21日◇1回戦◇宇都宮清原

 千葉2位として12年ぶりに関東大会に出場した銚子商は、開幕戦で地元・栃木3位校の青藍泰斗を接戦の末、4対3で下した。初戦突破は16年ぶりになったが、主将にして3番打者に座る久保形 怜司(3年)の活躍が大きかった。

 青藍泰斗戦で4打数2安打。千葉県大会でも活躍が目立っており、指揮官・澤田監督も活躍ぶりには納得をしていたが、「本人は調子を落としていると言っていました」と自身の打撃には納得ができていなかったそうだ。

 久保形本人も「打ち損じが多かった」と満足はしていなかった。千葉県大会が終わってから2週間近くは打撃の見直しをして、この大会に臨んでいた。保護者会がチームのために購入したiPadを活用して、打撃練習を撮影した映像で、フォームを確認した。

 「トップから打ちに行く際に、バットが真下に落ちてしまい、ピッチャー方向へ素直に動かせていなかったんです。おそらく力が入ってしまっていたことが原因だと思うので、『力を抜いて、打撃練習では低く強く打とう』と意識を変えることを心掛けて調整していきました」

 この日の打席でも最短距離で素直にバットが出ていた。チームメートが県大会で結果を出していることに焦りを感じて力みが生まれていたというが、この日の活躍ぶりで不安は解消されたに違いない。

 打席での球の待ち方にも特徴がある。本人も意識して早めにタイミングを取って呼び込むようにしているというが、ゆとりが生まれていた。

 ただ、「まだ打ち損じがあるので、安定してヒットが出せるようにしたいです」と自分に対する評価は辛口。裏を返せば、その責任感があるからこそ主将を任されているのだろう。

 銚子商は、先制されて迎えた3回に相手の守備の乱れもあり同点。さらに4回には8番・飯島聖矢投手(3年)の一打で勝ち越しに成功する。

 5回、6回と得点を積み重ねると、先発したエース・飯島は初回こそ失点はしたが、「カットボールだけだと的を絞られるので使いました」と持ち球の1つである110キロ台のチェンジアップを多投。本来とは少し変わった緩急を使った投球スタイルで相手打者から凡打の山を築いた。

 7回、そして9回に1本ずつホームランこそ許したが、同点までは許さずに、銚子商青藍泰斗を下して初戦突破を決めた。

(記事:編集部)

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