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ベスト8以上の組み合わせ

「この投手はまだ魂を捨ててない」明秀学園日立・金沢監督も口にした146キロ左腕の凄み



大野 稼頭央(大島)

<第94回選抜高校野球大会:明秀日立8-0大島>◇23日◇1回戦◇甲子園

「大野君はクレバーな投手なので、思い切って狙い球を絞っていこうと。ラッキーな当たりもありましたが、カウントで指示を出して、しつこくいくうちらしい攻撃ができた」

「好投手vs強力打線」の構図となった大会5日目第2試合は、関東王者が徹底した攻めで146キロ左腕・大野 稼頭央投手(3年)を打ち崩した。明秀日立(茨城)の金沢成奉監督は相手を称えつつ、自チームの選手たちの働きにも手ごたえを口にした。

 

 2回に押し出し四球で先制点を挙げると、さらに満塁で2番・平野 太智内野手(2年)が2点適時打を放ってこの回3得点。3回にも1点、4回にも2本の適時打で3点を追加し、4回までに大量8点を奪うなど、試合の主導権を完全に手にした。

 投げては先発の猪俣 駿太投手(3年)が小気味良いピッチングで大島打線を翻弄。変化球を低めに集めて凡打の山を築き、一分の隙も与えない。大量リードを奪っても、投打で集中力を切らすことなくプレーし、試合はそのまま8対0で明秀日立が勝利し、2回戦進出を決めた。

「大野はもう少し硬くなって入ってくるかなと思いましたが、球が低めに来ていて噂に違わぬいい投手でした。ラッキーな当たりで主導権を握ることができたが、根気よく最後まで投げる姿に、この投手はまだ魂を捨ててないぞと。最後まで力のこもった球を投げる良い投手だった」

 勝った明秀日立は、2回戦では市立和歌山と対戦する。初戦に引き続き、好投手との対戦となるが、金沢監督は「次は本格派ということで、まずは直球に振り負けないようにしていきたい。落ちる球やスライダーも良いので、数日間徹底して研究し、右投手は苦手ではないので、何とか4、5点取りたい」と意気込みを語った。

(記事:栗崎 祐太朗)