トーナメント表
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・ベスト8以上の組み合わせ
エース古川が4安打9奪三振で完封!「感無量」の甲子園初勝利

<第94回選抜高校野球:金光大阪4-0日大三島>◇21日◇1回戦◇甲子園
「感無量です。長かったなと思いました」
大会3日目の第3試合。金光大阪が甲子園初勝利を飾り、試合後には金光大阪の横井一裕監督は喜びをかみ締めた。
初回に5番・貴島 琉惺内野手(3年)の適時打などで3点を先制した金光大阪。6回には、1死一、三塁から9番・沢田拓磨内野手(3年)がスクイズを決めて点差を4点に広げ、試合を優位に進めた。
先発したエースの古川 温生投手(3年)も、粘り強い投球で日大三島(静岡)打線を抑え込む。立ち上がりは球にバラつきがあったが、味方の守備にも助けられてスコアボードに「0」を並べていく。試合が後半に進むにつれて制球も徐々に安定していき、最終的に許した安打は散発の4安打。三振も9つ奪い、日大三島打線を全く寄せ付けなかった。
「一冬越えて最初のゲームで投手も大きく変わりますので、展開自体は読めませんでした。ですが、思っている以上にバッテリーが良く投げてくれました。古川は前半は球が上ずって苦労していましたが、二塁手の沢田(拓磨)が盛り立ててくれました。後半は彼本来の投球ができたと思います」
金光大阪は、OBで元中日の吉見一起氏がこの冬から特別コーチとして指導にあたり、好投を見せた古川も配球やマウンドでの心構えなどを伝授された。昨晩には、横井監督を通してメッセージも送られたといい、偉大なOBの言葉を胸に試合に臨んだという。
「メッセージが来たと聞いて力になったし、自信をもってマウンドに登れました。マウンドに上がる時の心構えや最終回の考え方を教えていただき、最終回でもあくまで9分の1回と考えるようにしています。たくさんのOBが叶えられなかった1勝を取ることができてうれしいです」
念願の1勝を手にし、ここから勢いに乗りたいところだ。
(記事:栗崎 祐太朗)