ドラフト期待の大型遊撃手が大暴れ 187センチの逸材・勝又琉偉が大活躍



勝又 琉偉(富士宮東)

<練習試合:富士宮東 7-6 清水西>◇26日◇富士宮東高グラウンド

 近年のドラフトで話題の1つに上がる大型内野手。オリックス・紅林 弘太郎内野手(駿河総合出身)のような若手の大型内野手が多くNPB入りを果たして活躍してきたことで、ドラフト戦線の目玉となってきた。

 そんな紅林と同じ静岡に、大型内野手としてドラフトを賑やかそうな存在が、富士宮東勝又 琉偉内野手(3年)である。

 身長187センチ、体重78キロとすらりとした体型はグラウンドのどこにいても、一目でわかる。恵まれた体格をもってプレーするが、走攻守を見ても優れたものがある。

 打撃では清水西戦で4打数2安打2打点1盗塁。夏の大会に向けて期待が膨らむ結果を見せた。あまり重心を下げずにゆったりとした状態で右打席に入ると、あらかじめテイクバックを取って、トップができた状態で構える。

 立ち遅れることなくタイミングを取って、しっかりと間を作ると、鋭いスイングで痛烈な打球を飛ばしていく。なかでも特徴的だったのはレベルスイングだ。

 肩口から最短距離でヘッドを出すというよりも、少しばかり遠回りさせて、球の軌道にバットを入れていく。その一連の動きが滑らかで、球を捉えられる幅が広いので、強いライナー性の打球を飛ばすことが多かった。

 さらに追い込まれてからのアプローチも良かった。基本的にはしっかりとバットを振り抜くが、追い込まれてからはこねるような動作がない。勝又自身も「どのカウントでも押し込むことは課題にしています」と話をしていたが、それを追い込まれた場面でうまく実践した形だったと言える。

 第1打席はレフトへの二塁打で先制点を挙げた。追い込まれてから低めの変化球を拾い上げた一打だったが、飛距離はかなりのもので、押し込めていたからこその飛距離だった。

 また、1盗塁を決めたが、その時のタイムが手動で3.5秒と俊足も兼ね備えていた。遊撃の守備でも中腰でゆとりをもって構えるところから、スプリットステップで素早く一歩目を出せるので、守備範囲が広い。そして何よりもスローイングが素晴らしい。

 横ぶりの要素が強いが、遠投100メートル近くの地肩を生かした送球は強い。特に5回2死から三遊間の深い位置に飛んだ打球に追いつくと、ノーステップでファーストへ送球。ノーバウンド送球でアウトにするなど、強肩ぶりを発揮した。

 最終回にはマウンドに上がって無失点に抑えたが、セットポジションからスリークォーター気味の高さで右腕を振り抜いて、最速140キロ近くを計測する切れのある真っすぐを投じていた。

 走攻守、さらに投手としても光るものを見せた勝又。主将としてもチームをけん引するなど、まさに大黒柱ともいえる。将来は上のステージでも継続するつもりでいるだけに、これからの活躍が進路に大きく関わることだろう。1年生の夏から出ていた勝又にとって集大成となる夏にどんな活躍を見せるのか。

 試合は5回まで富士宮東が4対0と主導権を握っていたが、6回から清水西が反撃。8回終わって6対6と打ち合いとなったが、最終回に富士宮東が5番・小澤陸内野手(3年)の右中間への勝ち越し打で7対6と試合を決めた。