叡明が攻守に力強さ示す。熊谷商は伝統の味、桐生商は主戦欠場でやや苦戦



逆転の二塁打を放った熊谷商・長谷川大輝君

 熊谷商(埼玉)は、JR熊谷駅から秩父鉄道で寄居方面へ3駅行った、ひろせ野鳥の森という駅で下車。そこから、徒歩で約12~13分行くと学校にたどり着く。校舎を通り過ぎて、敷地の奥に整備の行き届いた野球部グラウンドがある。グラウンドは、昭和時代には埼玉県の高校野球を引っ張っていた伝統校らしい佇まいが感じられる。

 このグラウンドの一塁側横の雨天練習場などは、昭和の同校の黄金期を形成した斎藤秀雄元監督がその原型を指揮して造り上げたという。それを知って、野球部活動に力を入れていこうという多くの県内公立校が、それを参考にして自校のグラウンドを整備していったという。そんな背景もあるだけに、足を踏み入れただけで、ピリッと引き締まる気にもさせてくれる。そんなグラウンド力があると言っていいであろう。

 この夏は第104回を迎える全国高校野球選手権大会。その地方大会がいよいよ近づいてきたが、先日の15日には埼玉大会、16日には群馬大会の組み合わせが決まった。具体的な相手が見えたことで、夏本番へ向けての意識は、いよいよどんどんと高まっていくというものである。

 県北部の伝統校として、甲子園出場実績もある熊谷商。この春の県大会は1回戦では獨協埼玉に17対4で大勝。しかし、勇んで挑んだ2回戦では好投手を擁する巧者の武南に0対7と完封で抑え込まれた。夏へ向けては、もう1度攻撃力の強化を進めて行っている。

 この週末は10泊11日の強化校内合宿の最後の2日間となっている。新井茂監督は、「今の3年生たちは、コロナ禍の影響でウチでは恒例となっているこの合宿がこの2年間やれていなかったんですよ。最初で最後となる強化合宿ですが、野球だけではなく、共同生活していくことで、生活スタイルや集団での規律などを体験していきながら、生かしてほしいと思う」と、やっと許可が出て実現できた合宿の成果を期待している。