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145キロの速球、80キロ台の超スローボールも!木更津総合の146キロ右腕・越井颯一郎が覚醒の快投



先発・越井颯一郎(木更津総合)

 木更津総合の146キロ右腕・越井 颯一郎もまさに一本立ちしたといえる快投だった。初戦の帝京三戦では完封勝利。前評判通りの投球を見せ、この日は完投勝利を挙げた。

 この試合もアドレナリンを発揮し、145キロのストレートを投げ込み、観衆をざわつかせた。2回以降は135キロ〜140キロのストレートに伸びがあり、対応力が高い東海大相模打線を力で押すほど。120キロ前後のスライダーを右打者だけではなく、左打者の内角にも投げ分け、狙い球を絞らなかった。

 4回裏には80キロ台の超スローボールを投げ込み、アクセントをつけてからの約60キロ差の140キロ前後の快速球を投げた。さすがの東海大相模打線も面食らった。ただ、五島監督は多用しすぎには注意を払っており、越井にはスローボールの頻度を減らして打ち取る配球を求めている。五島監督の方針には賛成で、あのボールはよほどの余裕のある展開しか使えない。その点、正捕手の中西が工夫をしていた。

「東海大相模打線が強力なのは理解していたので、攻め方も同じコース、球種にならないよう気を配りました」

 まずバッテリーが決めていたのは先頭打者を絶対に抑えること。大西は「ベンチからも、先頭は絶対に抑えろ!といわれていましたし、一番気をつけた場面でした」と、単調にならない攻めを心がけた。結果として、3回以降、先頭打者を抑え込み、終始、越井のペースで投げることができた。

 中西は「立ち上がりが課題の投手ですので、3回まで1点以内に抑えることができてよかったですし、短い球数で抑えるイニングもあったのが良かった」と勝因を語った。

 フルスロットルで投げれば145キロ投げられるスピード能力があり、変化球は縦横、緩急も使える。引き出しが豊富で、そしてボールも強い。木更津総合は毎年、好投手を輩出するが、先輩たちに負けない器を持った逸材であることは間違いないだろう。

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