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佐山未来の完投で聖光学院が決勝進出



好投の佐山未來(聖光学院)

 10月24日、東北大会準決勝の第2試合は聖光学院が5対2で青森山田を下し、4年ぶりの決勝進出を果たした。4年前は優勝しており、神宮大会出場を決めている。

 聖光学院は毎年、投打でスキルが高い選手を輩出する。センバツがかかったこの試合を任されたのはエースの佐山未来だ。まさに正統派というべき投球フォーム。左足を上げてから軸足でしっかりと立ち、スムーズに体重移動を行い、リリースに入る。球持ちも非常に良く、120キロ後半〜130キロ中盤の速球、120キロ前半のカットボール、カーブを丁寧に投げ分け、体格の良い強力打者が揃った青森山田打線を抑えていく。

 打線は青森山田の技巧派左腕・堀内優輔を捉え、1回表は内野ゴロの間に1点を先制すると、6回表には二死満塁から第1打席で先制のきっかけとなる二塁打を放った赤堀 颯がレフトへ走者一掃の適時三塁打を放ち、貴重な追加点を加える。さらに、3番・山浅 龍之介の適時打で5対0と突き放す。

 佐山は8回裏、代打・斎藤響のソロ本塁打、2番・久永浩介に適時打を浴びたが、要所を締め、9回を投げ、8奪三振、2失点完投勝利で、4年ぶりの決勝進出を決めた。佐山はまだ要所で制球が甘くなってしまうところはあったが、タイプ的には岡野 祐一郎(中日)タイプで、体ができれば楽しみな投手だろう。

 敗れた青森山田だが、体格が良い選手が多く、スイングのメカニズムを見ても後ろに重心をおいて捕手寄りのポイントで打つ選手が多く遠くへ飛ばせるツボを持った選手がほとんどだった。特に186センチ94キロの伊藤 昊(そら)は今後、覚えておきたい1年生スラッガーだ。

(記事:河嶋 宗一