立ち直ったエース城戸の好投で長崎商が69年ぶり歓喜、熊本工はあと1本出ず



城戸 悠希(長崎商) ※写真提供=長崎市立長崎商業高等学校 野球部

◆練習試合も実施する間柄の九州勢対決
 高校野球界においては全国区の伝統校としても知られる熊本工。出場49チームの中でも打率が4位に入る打率.428の強力打線がウリのチームだ。

 対するは長崎大会で粘り強さを武器に勝ち上がり、今大会5年ぶり8度目となる長崎商だ。投手陣を中心に競ったゲーム展開で地方大会を勝ち抜いた。

 熊本工としては、粘られないように、強力打線で最初から長崎商を引き離したい。対する長崎商は、熊本工にくっついて終盤勝負というところが、大方の予想だったが、試合展開は逆になった。

長崎商が攻撃力を発揮して熊本工を圧倒
 初回、熊本工は2番・前高 翔太と4番・増見 優吏のタイムリーで2点を奪った。対する長崎商はその裏に3番・大町 航太と6番・松井 心助、そして7番・鬼塚 陸人のタイムリーで3点を奪うという、立ち上がりから慌ただしい試合展開となった。

 3回には熊本工が同点としたが、長崎商はその裏に1番・大坪 迅らのタイムリーで一挙3得点を記録するなど、4回までに8対3とした。

 互いに打線が活発で、このまま打ち合いとなるのではないかと思われた。
 しかし、長崎商の先発・城戸 悠希が4回から立ち直り、熊本工打線を5回まで0点で抑えたところで、マウンドから退いた。

 その後は、長崎大会でも登板機会が豊富な田村 琉登がマウンドに上がる。城戸とは正反対の技巧派のサイドハンドの田村は、6回に2本のヒットを許しながらも無失点で立ちあがると、7回は1点こそ与えたが、大量失点には至らない。

 そのまま田村が最後まで4点のリードを守り抜き、ゲームセット。強打の熊本工のお株を奪う長崎商の猛攻と、投手陣の好投が噛み合い、69年ぶりに甲子園で校歌を流した。