3戦目で雪辱 互いの良さが光った大阪桐蔭と智辯学園の頂上決戦



先発・川原嗣貴(大阪桐蔭)

 この熱戦に両チームとも9イニングで無失策という素晴らしい試合だった。智辯学園vs大阪桐蔭の3度目の対決。お互い良さが見えたベストゲームだった。

 大阪桐蔭の先発はこの春から急浮上した2年生右腕・川原 嗣貴。188センチの長身から繰り出す直球は初回では、常時120キロ後半〜135キロ程度だったが、6回の場面で135キロ〜140キロを計測し、何度も138キロを計時。突出して速いボールはないものの、やはり角度があり、さらに体重が乗って、強く腕が触れた時の威力抜群のストレートは魅力的。近年の大阪桐蔭の投手でも、角度が高い投手なので、アベレージで5キロぐらい速くなれば、2022年を代表する投手になる可能性がある。

 2回表に7番谷口 綜大の適時二塁打、6回表に5番に入った前川右京に左前適時打を打たれ、2点を失ったが、強力打線・智辯学園相手に6回まで2失点に抑えた投球は高く評価できるだろう。またこの春から好投をし続けている竹中勇登も、最速138キロのストレートと120キロ中盤のスライダーを織り交ぜ、無失点投球。

 一方、智辯学園小畠 一心も素晴らしい投球だった。大阪桐蔭の主力打者の池田 陵真は「今日はストレートが本当に来ていました」と語るように立ち上がりから常時138キロ〜143キロのストレート、130キロ前半のツーシーム系の変化球、120キロ前後のスライダー、110キロ台のカーブを織り交ぜ、要所では140キロ前半のストレートで押す。2回裏に野間 翔一郎に適時三塁打を打たれたが、3回裏には三者連続三振を奪うなど、まさに力感のある投球は見応えがあった。そして6回裏には二死から2番藤原 夏暉に三塁打を打たれたが、二死三塁の場面で3番池田 陵真

「池田だからというわけではなく、点を取られたくない場面でしたので、力が入りました」

オールストレート。142キロ、142キロ、143キロ、142キロ、142キロで空振り三振を奪い、ピンチを切り抜けた。