個性派集団・浦和学院で光る守備職人・藤井一輝の活躍でベスト8進出!



6番センター・藤井一輝(浦和学院)

 春優勝の浦和学院が初戦を迎えた。対するは栃木2位の作新学院。お互い攻撃力が高いチームだが、2回裏、浦和学院打線が一気につながった。

 一死二塁から8番宮城 誇南の的自二塁打で1点を先制。なおも一死一、三塁でチャンスを作り、1番吉田 匠吾の二ゴロ、2番八谷 晟歩の左翼線を破る二塁打、3番松嶋 晃希の左中間を破る適時二塁打、4番吉田 瑞樹の右前適時打で一気に5点を先制する。

 さらに4回裏にも、藤井 一輝の適時二塁打で6対0と点差を広げる。

 浦和学院の先発・宮城 誇南は県大会でも猛威を奮った作新学院打線に、左オーバーから常時130キロ前半の速球、スライダー、カットボールを投げ分け、5回まで4安打を浴びながらも無失点に抑える。

 しかし6回表、井上 力斗の適時打で1点を返されるが、6回裏に打線がつながり、藤井の二塁打、スクイズで8対1と点差を広げた。

 浦和学院は吉田 瑞、吉田 匠、宮城、三奈木の4名がクローズアップされがちなため、この試合はセンターの藤井を取り上げていきたい。

 藤井の良さはなんといっても外野守備の一歩目の速さからなる驚異的な守備範囲の広さだ。作新学院の打者たちは外野へ鋭い打球を放つ。しかし藤井はその打球に対して、素早く落下地点に入り、捕球をしてしまう。普通ならば長打になるような打球をアウトにしてしまう守備力は投手陣からすれば助かるもので、失点を計算できる。藤井は守備には自信を持っており、一歩目を早くするためのポイントについてこう語る。
「打った瞬間の音、スイング軌道、スイングの速さ、インパクト、風など様々なことを想定して、一瞬で判断していけるようにしていきます。ただ打球を受けるだけではなく、先程のポイントを踏まえながら、回数をこなしながら、自分の感覚を養っていきます」

 これは橿原ボーイズ時代から意識してきたようで、その積み重ねが現在の守備にいきついた。ただ、今年はコロナで6週間の活動自粛。対外試合解禁も3月下旬で、まともに実戦経験を積めなかった。限られた練習、練習試合、公式戦で少しずつ感覚を取り戻していったのだ。

 今年の浦和学院は各打者にそれぞれ持ち味があって面白い。しぶとい打撃と堅実な守備を見せる2番八谷、シャープなレベルスイングで広角に鋭い打球を連発する3番松嶋と魅力的な選手が多い。

 次の相手である専大松戸はかなり強力な相手だ。一筋縄ではいかない強力な相手にどんな戦いを見せるのか。

(取材=河嶋 宗一

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