好勝負を制した高知「代打の切り札」



4回裏高知無死満塁から7番の代打・岡本 幸大

 1回裏に高知が一死満塁から5番・城田 聖浩(3年・三塁手・右投右打・182センチ74キロ・京都市西京極ボーイズ<京都>出身)の初球スクイズで先制すると、4回表には鳴門が一死満塁から9番・三浦 鉄昇(2年・二塁手・右投右打・166センチ72キロ・鳴門市第一中出身)、1番・井川 欧莉(2年・右翼手・左投左打・177センチ72キロ・高松リトルシニア<香川>出身)の連続適時打で逆転。両校とも甲子園優勝経験を持つ名門校同士による春季四国大会1回戦は、期待にたがわない好勝負となった。

 その中で大きなターニングポイントとなったのは4回裏・高知の攻撃。鳴門先発左腕・冨田 遼弥(2年・左投左打・177センチ80キロ・徳島藍住リトルシニア出身)から2四球と安打で無死満塁とすると、濵口 佳久監督は7番の代打に岡本 幸大(3年・外野手・右投右打・177センチ73キロ・宿毛市立片島中出身)を投入。「打撃を評価してもらって四国大会直前にメンバーに入れてもらった」岡本は見事期待に応えて低めのストレートをすくい上げて左翼への同点犠飛をマーク。なおも一死満塁から相手の失策で勝ち越す呼び水を作った。

 そして5回表からはエースがマウンドへ。「(左翼手スタメンからのマウンドで)準備不足の中でも入りからストレートがよかった」森木 大智(3年・右投右打・184センチ87キロ・高知中出身)が最速150キロを6回出しつつ5回を15人・1安打6奪三振に仕留めるほぼ完ぺきな内容で試合を締めてみせ、高知鳴門との接戦を制したのであった。

 この春季四国大会では勝利を前提にしつつ、1回戦・準決勝の連戦を「夏の高知大会準決勝・決勝戦と仮定して」(濵口監督)回ごとに一塁コーチャーと三塁コーチャーを入れ替えるなど、様々なアプローチで最善の策を探っている高知。森木に代表させる「計算できる選手」に加え、岡本のようなバイプレーヤーの出現する過程は、そのまま「打倒・明徳義塾」への道につながっていく。

(取材=寺下 友徳

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