山本大揮(九州国際大付)、山城京平(興南)と全国レベルの好投手の競演!



山本 大揮(九州国際大付)

 4月28日、春季九州大会準決勝第1試合の九州国際大付vs興南との一戦は前評判通り投手戦となった。どの投手も全国レベルの好投手ばかりで、見応えがあった。

 九州国際大付のエース・山本 大揮は、好調時は144キロを計測する本格派右腕。ただ立ち上がり、130キロ前半がほとんど。138キロも稀なぐらい。調子が悪いのではなく、後半勝負のために、7割程度のストレートで勝負をしていた。

「前回の大分舞鶴戦で、完封したとはいえ、終盤にストレートの勢いがなくなっていたので、その反省から前半はストレートを抑え気味にして後半で勝負ができればと思いました」

それができるのは、変化球のレベルが非常に高いことにある。

 左打者への攻めの幅を広げるために、カットボールを習得。ストレートで同じ感覚で腕を振っていく、120キロ後半のカットボールはほぼストレートの軌道で急激に曲がっていく。これが山本が求める「ほぼストレートの軌道で曲がるカットボール」だ。このカットボールを習得したことで、「曲がりが大きいスライダーと比べて死球のリスクが減るので、左打者の内角にも投げられてゴロを打たせやすくなりました」と大きな武器となった。

 そして120キロ前半のスライダーも、手元でぐっと小さく曲がるので、簡単にミートできない。さらにストレートに強い興南打線に対し、カーブを見せてアクセントをつけ、更にチェンジアップを織り交ぜるなど、高校生右腕としてはかなり高度な投球ができる。

 特に警戒していたのは4番野田 愛眞。前日の鹿児島実戦でサヨナラ3ランを放った強打者相手に第1打席は空振り三振を奪うなど、ポイントを押さえた投球ができていた。7回裏に手元のガンで140キロ、そして9回裏には141キロをマークしギアチェンジに成功。パワフルな興南打線を抑え込んで1失点完投勝利を収めた。フォームのバランスの良さ、ストレート、変化球の質、相手打者の特性、試合状況を読んだ投球センスなど全国トップクラスの好投手だった。ドラフト候補として注目されているが、強豪大学からも引く手あまたの逸材となりそうだ。