壮絶な打ち合いの末、浦和学院が大逆転で関東へ



三奈木 亜星(浦和学院)

 県営大宮球場の第一試合は優勝候補・浦和学院対Aシード・昌平という強力打線を誇る両者の一戦、昨夏の代替県大会準決勝以来の対決となる。もちろんメンバーも代わっているので、あまり参考にはならないが互いに意識する所もあるであろう。

 注目の先発だが、昌平は主戦の2年生川島 新大が登板したのに対し、浦和学院はエース宮城 誇南(2年)ではなく三奈木亜星(3年)が先発する。それにより浦和学院は8番・ライトに安達斗空(2年)が入る。それ以外のスタメンは両校とも前の試合から変更なく試合が始まる。

 試合は初回から激しく動く。

 昌平は初回、今大会初先発でややボールが高い浦和学院・三奈木の立ち上がりを攻めたて、一死から2番・福地 基(3年)が右中間へ二塁打を放ち出塁すると、
「反応で打てた。体勢を崩されながらも自分の持ち味である大きく弧を描くように拾うバッティングができた」
と主砲・吉野創士(3年)が外角のスライダーをすくい上げレフトスタンドへ高校通算48号となる先制2ラン本塁打を放つ。これが号砲となり、4番・古賀 智己(3年)がセンター前ヒットを放ち再度チャンスメイクすると、二死後6番・川田 悠貴(3年)もライト前ヒットを放ち二死一、二塁とする。続く小林 飛雄馬(2年)がセンター前タイムリーを放ち3点目、さらに8番・山村羅偉(3年)が四球を選び二死満塁とチャンスを広げると、続く川島が走者一掃となるセンター越えのタイムリー二塁打を放つ。昌平打線が結局、一挙6点を奪うビックイニングを作る。

 このあたり、昌平サイドとしても三奈木の先発は想定外であったようだが、先日の秀明英光戦でも書いたとおり昌平打線はアベレージ130km後半ほどのストレートであれば打てるということを改めて実証してみせた結果となった。

 だが、浦和学院も黙ってはいない。その裏、昌平・川島の立ち上がりを攻め、2番・八谷晟歩(2年)が四球を選び出塁すると、二死後、こちらも主砲・吉田 瑞樹(3年)がストレートを捉えレフトスタンドへ2ランを放ち、すぐに反撃を開始する。

 浦和学院・三奈木は2回以降立ち直り徐々にボールが低めへと制球ができるようになる。それに伴い、打線もジワリジワリと点差を詰め始める。

 2回裏、この回先頭の安達がライト線へ2塁打を放ち出塁すると、続く金田優太(2年)が犠飛を放ち一死三塁とする。ここで吉田 匠吾(3年)が一塁線を破るタイムリー二塁打を放ち6対3とする。

 浦和学院は4回裏にも一死から9番・金田がショートゴロエラーで出塁すると、二死後2番・八谷が四球を選び二死一、二塁とする。ここで続く松嶋 晃希(3年)がライト前タイムリーを放ち6対4と2点差まで追い上げる。

 浦和学院はここから継投策に出る。三奈木を4回で諦め、5回表からショートの吉田匠をマウンドへ送る。これは昨秋も見られた継投であるが、この日の吉田匠は6回表には3者連続三振を奪うなど制球が良く流れを引き寄せる。