新鋭の京都国際、勢いある2年、勝負強い3年がしっかり噛み合い初勝利



平野 順大

 近畿ベスト4の京都国際と東北準優勝の柴田。ともに初出場校となる両チームの対戦は終盤勝負の一戦となった。

 先に点数を奪ったのは柴田。初回に4番・菅野 結生のタイムリーで2点を取ってリードを作った。ただ京都国際は7回に1番・武田 侑大のタイムリーで勝ち越し。直後の柴田の攻撃で同点を許し延長に入ったが、10回に3番・中川 勇斗と5番・辻井 心のタイムリーで勝負あり。柴田との接戦を京都国際が5対4で制した。

 聖地・甲子園で歴史に刻む1勝を掴んだ京都国際。今日の試合を含め、昨秋から下級生が主戦力して活躍するのが今年の京都国際の特徴である。柴田戦のスタメンを見ても、先発した森下はじめ9人中4人が下級生で、打線のキーポイントを任されている。さらにベンチ入りまで見れば18人中7名となっており、他の出場校と比較しても多い方になる。

 チームにとって欠かせない存在となっている森下ら下級生たち。そんな選手たちはどういった想いをもって戦っているのか。

 「自分たち後輩が多く試合に出させてもらっているので、先輩たちには迷惑をかけられないと思ってやっていますが、やっぱり先輩は経験が違いますし、引っ張ってくれるので自分たちはやりやすい雰囲気の中でプレーが出来ていると思います」(武田 侑大

 「エースと言うこともあるので、責任も自覚も強く感じています。ただ先輩たちに声をかけてもらってリラックスした中でプレーできますし、なにより中川さんは自分たちのために頑張ってリードしてくれているので、頑張らないといけないと思って投げています」(平野 順大

 指揮官の小牧監督は甲子園での勝利について「柴田さんが粘り強くて森下も調子が悪かったので苦しかったですが、全員でカバーしたり、1つの束になって戦えて勝てたので良かった」とコメントしていた。下級生と上級生が1つまとまって初の夢舞台で力を発揮できたことが、京都国際の今回の勝因だったのではないだろうか。

 次戦は強打を発揮した東海大菅生。「東海大菅生さんは強いと言うことは聞いていますが、またかって歴史を作れればと思います」とキャッチャーの中川は語っていたが、果たして京都国際は次戦どういった野球を見せてくれるのか。下級生が多く勢いあるチームの次戦も注目だ。

(取材=編集部)