聖カタリナ学園、高松商に競り勝ち「初聖地」へあと一歩!



151球6奪三振6四死球1失点完投で聖カタリナ学園に秋季四国大会をもたらした櫻井 頼之介(2年)

 前日、最速151キロ右腕・森木 大智(2年)を長尾 健司監督いわく「鬼滅の刃作戦」で攻略した高松商。しかし彼らには次なる巨大な敵が待ち構えていた。

 愛媛県大会では危なげない戦いで初優勝を遂げた聖カタリナ学園。最速144キロ右腕・櫻井 頼之介(2年・右投右打・170センチ58キロ・尼崎ボーイズ<兵庫>出身)、4番の川口 翔大(2年・遊撃手・右投左打・174センチ68キロ松山中央ボーイズ出身)ばかりでなく、状況に応じ幅を持ったプレーができる選手を多数そろえる強豪である。

 そんな聖カタリナ学園に対し、高松商は得点こそ7回表二死満塁から2番・野崎 隼斗(2年・中堅手・右投左打・169センチ68キロ・さぬき市立志度中出身)の押し出し死球のみに留まったが、「肩ひじに張りはあったが、気持ちでいこうと思った」連投の德田 叶夢(2年・左投左打・171センチ77キロ・さぬき市立さぬき南中出身)が7回まで1失点の粘投。心身をフル回転させた中での連戦の中、彼らはよく闘ったといえよう。

 ただ、聖カタリナ学園の実力はやはり一枚上手だった。櫻井は初回の2球目に自己最速タイとなる144キロを出すと、残りのイニングは「力を入れすぎすストライクを取る」ことに集中。中盤から右腕・右脚がつりきみになりながらも、151球5安打6奪三振。6四死球を与えながらも1失点に封じる「うまさ」も披露した。

 また、打線は2回裏に8番・櫻井の中越三塁打で先制した後は我慢の時間が続くも、8回裏に一挙3得点で勝ち越し。特に一死一・二塁からの5番・堀越 瑠雄(2年・一塁手・右投右打・167センチ75キロ・松山城西ボーイズ出身)の右翼線決勝二塁打は「川口がバントを失敗したので、積極的に行かないと思って」初球をコンパクトに叩いた見事な一打だった。

 かくして高松商に競り勝った聖カタリナ学園の次戦はいよいよ四国大会準決勝。「小松は力があるので、向かってくる姿勢に負けないようにしたい」愛媛県大会準決勝では6対1で快勝した相手だからこそ、気を引き締める越智 良平監督の意思が選手たちに伝わっていれば、初聖地への扉は自ずから開くはずだ。

(文=寺下 友徳