天理・達が1失点完投!乙訓・北見との投手戦を制す



1失点完投勝利を収めた達孝太(天理)

 昨秋の近畿王者・天理が投手戦を制した。

 天理は1回表、二死から3番・戸井 零士が左中間への二塁打で出塁すると、続く4番・瀬 千皓(2年)が低めの球を上手く拾って、レフトの頭上を越える適時二塁打を放ち、先制点を挙げる。

 いきなりリードをもらった身長193㎝右腕の達 孝太(2年)は角度のあるストレートと落差のあるフォークを軸に乙訓打線を翻弄。3回には三者連続三振を奪う圧巻の投球を見せた。

 対する乙訓先発の北見 隆侑(2年)もスライダーやチェンジアップで相手のタイミングを外す投球が光り、2回以降は天理に追加点を与えない。7回まで四死球0と制球力の高さも光った。

 両投手がテンポの良い投球を見せたため、45分ほどで5回を終了。終盤まで息詰まる試合になりそうな空気が球場に漂っていた。

 何とか追いつきたい乙訓は7回裏に二死二塁のチャンスを作ると、8番・横山 亮太(2年)がセンター前に弾き返すヒットを放つ。天理の外野手は浅く守っており、二塁走者の本塁突入はアウトのタイミングだったが、送球が三塁側に逸れ、二塁走者が生還。後半に入って試合を振り出しに戻した。

 試合は同点のまま最終回に突入。天理は9回表に一死から瀨が安打で出塁すると、二死後に盗塁を決めて、二塁に進む。ここで6番・堀内 太陽(2年)がセンターの頭上を越える適時三塁打を放ち、貴重な勝ち越し点を奪った。

 その裏の乙訓も二死から代打の原田 樹(2年)が三塁強襲の内野安打で出塁するが、最後の打者を三振に切って取り、ゲームセット。13奪三振の好投を見せた達がリードを守った。

 コロナ禍で思うような練習ができなかった時期には、「高いポイントでリリースすることを意識して取り組んできました」と長身のアドバンテージを活かすために腕の位置を上げるフォーム改善に取り組んできたという。ストレートに角度をつけることで、フォークを効果的に使えるようになっており、打ちづらさが昨年より増している印象を受けた。翌日の大阪桐蔭戦では連投が予想されるが、どのようなパフォーマンスを見せてくれるだろうか。

(取材=馬場 遼)