70年ぶり近畿大会出場の長田は初戦を飾れず



大阪桐蔭の主将・4番センターの池田陵真

 兵庫大会で明石商を下し、70年ぶりに近畿大会出場を果たした長田だったが、優勝候補の大阪桐蔭を相手に7回コールド負けを喫した。

「初回の失点が全てという感じですね」と長田の永井伸哉監督は開口一番に悔やんだ。兵庫大会で好投を見せた背番号10の松田 宰(1年)を先発マウンドに送ったが、一死二、三塁から4番・池田 陵真(2年)に左犠飛を打たれて先制点を許すと、そこから4連打を浴びて、5失点。「今までにない圧を感じて、どこに投げてもいい当たりをされて、投げるボールがなかった感じです」(松田)と初回から相手打線に呑まれてしまった。

「勝つとしたら2対1か3対2しかない」と考えていた永井監督にとっては絶望的な展開。2回裏にも2番・野間 翔一郎(2年)と池田の適時打などで3点を失い、早々と体勢が決まってしまった。

 それでも3回以降は松田が落ち着きを取り戻す。チェンジアップやカーブで相手のタイミングを外す本来の投球を見せ、3回から6回までの4回でわずか1安打しか許さない。

 守りからリズムに乗り、攻撃に繋げたかったが、大阪桐蔭の5人の投手を前に3安打無得点に抑え込まれてしまう。得点圏に走者を進めたのは2本の内野安打で二死一、三塁とした初回と、四球と盗塁で二死二塁とした5回だけ。相手を脅かすことはできなかった。

 ワンサイドゲームで敗れた長田だが、「大阪桐蔭相手に4回連続で0に抑えられたのは自信になっています」と話すように松田の3回以降の投球は大きな収穫だ。最速131キロと決してストレートは速くないが、ストライク先行で打たせて取る投球には今後に期待を感じさせられた。

 大敗の中にも光明はある。この試合をこれからの戦いにどう活かしていくのかに注目したい。

(取材=馬場 遼)