湯沢翔北・佐藤の攻めに短打を繋いで対応した仙台育英。選手の自主性に須江監督も「安心して見ていた」



2安打無失点、11奪三振の快投を見せた松田隆之介(仙台育英)

 「ブルペンでは7、8割で緊張も不安もありましたが、マウンドで修正できました。序盤はなかなか得点が取れませんでしたが、チームでも個人でも焦りはありませんでした」

 試合後、仙台育英先発の背番号10の右腕・松田 隆之介は、晴れやかな表情で語った。
 14日から開幕した秋季東北大会は、石巻市民球場の第3試合で仙台育英と湯沢翔北が対戦。試合は仙台育英が終盤の集中打で8回コールド勝ちを収めた。

 序盤はチャンスを作りながらも得点を奪えなかった仙台育英。だが、4回に二死三塁から6番・八巻真也のタイムリーで先制点を挙げると、7回には相手守備の乱れや8番・松田隆之介の犠牲フライで2点を追加する。

 先発の松田 隆之介が、隙の無い投球で湯沢翔北打線を完全に封じ込める。4回までは無安打投球を見せて、その後危なげない投球で7イニングを2安打無失点、11奪三振とほぼ完璧な投球を見せた。
 最終的に試合は、仙台育英が8回に4点を奪ってそのまま8回コールドで仙台育英が勝利。準々決勝に駒を進めた。

 試合後、須江航監督は開口一番に「松田がナイスピッチングでした」と語り、好投の右腕を労った。大会に臨むにあたり、須江監督は投手陣のローテーションを組んで起用の大枠を作ったことを明かしたが、この日の松田は思い描いた通りの投球を見せたという。

 「ほぼ一人で投げてくれて本当に有り難いです。ブルペンでは万全ではないようでしたが、試合の中で上手く修正してくれました」

 序盤は湯沢翔北のエース・佐藤創の投球術になかなか得点を奪えないでいた。
 佐藤は「前半にインコースを意識させ、後半はアウトコースを上手く使うプランだった」と試合後に明かしたが、その戦略が上手くハマっていたように見える。

 それでも仙台育英に焦りは無かった。
 須江監督が「上手く相手投手にかまなかった時は、スタイルを変えないと。でも私が言わなくても、選手たちが自らそういった会話をしていましたので安心してみていました」と話したように、後半に入ると短打で繋ぐ打撃にシフトして、粘り強く繋いで得点を重ねた。

 こうした切り替えを選手間でできるとことが、仙台育英の強さの秘訣と言えるだろう。

 これで仙台育英は、17日の準々決勝では羽黒と対戦することが決まった。羽黒盛岡大附を10対7で下しており、須江監督も「打線の状態が良いのかなと思います」と警戒を口にする。次戦ではどんな戦いを見せるのか注目だ。

(取材=栗崎 祐太朗)

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