都立日野から10K!都立紅葉川エース・山崎正義が投手戦を制する!



都立紅葉川先発・山崎正義

 秋は関東一に敗れたもののベスト16まで勝ち上がり、今秋も存在感を示した都立日野。8日、都立日野のグラウンドに都立紅葉川が訪問し、練習試合を2試合実施。第1試合は都立勢同士の意地が激突する投手戦となった。

 都立日野はエース・木下 孔晴。秋季大会でも結果を残した好投手で、開きを抑えたフォームからキレのあるボールを投げ込むのが特徴的なピッチャー。秋季大会で対戦した関東一との敗戦から「変化球でカウントを作っていこう」ということをテーマに掲げて都立紅葉川を抑える投球。ヒットを許しながらも安定した投球で、ホームは踏ませない。

 ただ、都立紅葉川の先発・山崎正義のピッチングが、それ以上に光った。3塁側のプレートを使い、セットポジションから始動していく山崎。左足をゆったりと上げていき、真っすぐバランスよく立つと、そのままキャッチャーに向かって直線に下りていくと、力強いストレートに切れ味鋭い変化球をコースにしっかりと投げ分ける。

 時折、クイックで投げるなど相手のタイミングを外す工夫も見られたが、ストレートは常時120キロ台で、最速でも130キロ前半とのこと。この時期であれば速球派の分類に入るが、それ以上に都立日野の各打者を困らせたのは変化球だ。

 大きく曲がるスライダー、さらに小さく変化するカットボールを軸に奪三振ラッシュ。低めから落ちる変化球に都立日野のバッター陣が手を出してしまい、山崎のピッチングを楽にしてしまった。

 元々はスライダーを武器にしていたという山崎だが、「大きく変化をしてしまい相手打者に見切られてしまう」という課題を持っていた。球速も115キロくらいであったことも問題視していた山崎。そこで120キロくらいで変化するボールを求めて、コロナ禍で練習自粛の間にカットボールの習得に着手。

 練習を重ねていった結果、「ストレートに近い軌道から変化させることが出来るようになりました」と求めていた軌道で投げ込めるようになった。球速も120キロ台とストレートと遜色ないレベルまで昇華させたことが、山崎のピッチングに幅を持たせることになった。