野球ができる喜びを全身で感じながら、一球に一打に思いを込めて



サヨナラ勝ちに喜ぶ岩倉の選手たち

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 シーズンインになったと思ったら、新型コロナウイルスの感染拡大防止で活動自粛要請となってしまった今年の高校野球。センバツも、夏の選手権も中止となってしまって、ここまで最後の夏を目指してきた3年生たちの思いはどうなってしまうのか…ということが問われ続けてきた。

 それでも思いを切らさず、自主練習だけは積んできた選手たち。そんな努力や思いが通じた。「夏の選手権の代替大会」という形ではあるが、いち早く対策を動いていた東京都はすぐに大会を実施することを発表。

 選手たちも、現場の指導者たちもそのことを喜んだ。そして、失いかけた目標を設定することができて、気持ちもことのほか前へ向けていけるようになったようだ。ただ、活動としてはまだまだ自粛モードで動きが思うようにならないというのも現実である。そして、19日に大きく移動などの規制が緩和されて東京都内でも私学各校が皮切りとなって対外試合を組んでいかれるようになった。

 この日の岩倉グラウンドには、専修大附が訪れていたが、いずれも今季初試合ということになった。専修大附はこのところは多摩一本杉球場を借りて、17時から20時頃まではナイターで練習はできていたという。しかし、せっかく紅白戦を予定していた18日が雨となりグラウンドが使えないという状態になってしまった。

 岩渕一隆監督は試合前には、「結局、ノックとバッティングしかしていないから、細かいプレーに関してはできていないところがある。ミスはしょうがないでしょうね。投手も、何人かでまかなうということになるでしょう。それしかやりようがない」と、ようやくこのところで野球の練習らしい形になってきてはいるが、不安だらけということを述べていた。

 岩倉も、もちろんそれ程状況は変わらない。寮生が戻ってきたのも今月になってからだった。そうした中での、お互いに今季待ちに待った初戦である。

 それでも、試合そのものは、スコアに表れているように接戦になった。
 1試合目は、中盤からは交互に点を取り合い6回、岩倉は2番島崎君と水村大海君の連打で2点を挙げて再びリード。専修大附は7回にすぐに失策絡みで1点を返すが、8回に岩倉はボークで再び2点差とする。