2019年11月16日 明治神宮野球場

東海大vs東北福祉大

2019年 第五十回記念 明治神宮野球大会 1回戦
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津森宥紀の危機迫る投球で流れを寄せるも、最後は東海大がサヨナラで勝利



東海大のサヨナラのシーン

 周りはすっかり夜になり、まるでプロ野球のナイターゲームのような雰囲気の中、明治神宮大会2日目の4試合目、東海大と東北福祉大の試合が行われた。

 この試合のポイントは、福岡ソフトバンクホークスのドラフト2位で、強肩の海野 隆司。そして東北福祉大には同じく福岡ソフトバンクホークスのドラフト3位指名・津森 宥紀の2018年の日米野球選手権大会の代表メンバー、そして福岡ソフトバンクコンビの対決だった。

 試合は序盤から激しい点数の取り合い。東北福祉大が初回に二死から6番・岩﨑 魁人、2回には9番・山野 太一のタイムリー。さらに3回には1番・柿崎 航の犠牲フライなどで4回までに5点を先取。一方、東海大は2回に4番・海野のタイムリーなどで4点。さらに3回に代打・小玉 佳吾の犠牲フライで1点奪い4回までで合計5点で、5対5の点数の取り合い。

 そして中盤5回に東海大が7番・串畑勇誠のタイムリーなどで3点。東北福祉大は7回に代打・冨木 崚雅のホームランなどで3点で8対8と終盤までもつれる。しかし最終回、東海大が3つのエラーで二死満塁を作ると、最後も相手のエラー。劇的な幕切れで東海大が9対8で東北福祉大を下して勝利した。

 そんな試合で輝きを放ったのは下級生の投手たちだった。
 まずは東北福祉大の先発・山野(3年)。1塁側のプレートを使って、セットポジションから始動する山野、踏み出す右足を少しセカンド方向に蹴りだしながら体重移動。少しインステップ気味に踏み込んで、体の真横で引き上げるテイクバックで左腕をトップに運んで腕を振り抜く。角度のある140キロ台のストレートに130キロ台の鋭く落ちるスライダー。さらにブレーキの利いた120キロ台のカーブで東海大打線を翻弄する。



東北福祉大・山野太一

 高校時代は高川学園で3年間を過ごし、3年生の夏は甲子園に出場。そして東北福祉大に進学後は1年生の春からリーグ戦に登板して新人賞を獲得。3年生となった2019年は、仙台六大学春季リーグ戦で公式戦70イニング連続無失点など頭角を現し、11月末に松山で行われる大学代表選考合宿に選ばれた実力者。来年のドラフト戦線を沸かせることは間違いない。

 さらに2番手・綱脇 慧(2年)も素晴らしい投球を見せた。
 2017年の夏の甲子園で清水 達也とのダブルエースとして、花咲徳栄の全国優勝に貢献したピッチャーとして高校野球ファンの記憶には新しいだろう。

 その綱脇だが、左足をゆったりと上げて始動し、小さなテイクバックでタイミングを取っていく。そこからスリークォーターの高さから腕を振り、130キロ台のストレートに110キロ台の鋭く落ちるスライダー。そして緩急を利かせた100キロカーブ。バランスよく立ち、非常に癖のない綺麗な投球フォームをしている綱脇。3回を投げて53球で、打者13人に被安打3、奪三振2、与四死球1、と大学でさらに成長した姿を今日の試合で見せてくれた。

 そして東海大では3番手・宮路 悠良(2年)が輝きを放った。
 東海大高輪台出身の宮路。高校時代は1年生の夏からベンチ入り。2年生の夏頃には140キロをマークするようになりプロ注目投手へ。最後の夏は決勝戦まで進むも、二松学舎大附の前に敗れ甲子園とはならなかった。その後、プロ志望届を提出するも指名されず東海大へ進学した。

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