怒りの明徳義塾、高知中央にリベンジし2年ぶり19回目のセンバツへ!



準決勝でも4打数2安打3得点の明徳義塾1番・奥野翔琉(2年・中堅手)

 「僕は10回は試合を見返したし、研究する時間もあった。集中力と個々のレベルを上げながらつないでいく意識を持って、思い切りやってみたことが結果につながった。本当にうれしいです」(明徳義塾・馬淵 史郎監督)。

 10対11から5回コールド・16対1。10月13日(土)15時18分・高知市東部運動公園野球場で高知中央にズタズタにされた明徳義塾ブランドは、11月2日(土)13時48分・オロナミンC球場で「2年ぶり19回目のセンバツ切符濃厚」という形で取り戻すことに。かつその手法は不甲斐ない試合をした自らへの怒りも込めた「鬼気迫る」という表現が最も相応しいものだった。

 例えば初回は屈辱の11失点完投負けを喫した新地 智也(2年・左投左打・175センチ70キロ・岡山ヤングメッツ<岡山>出身)が高知中央で最も警戒すべき3番・板谷 朋生(1年・遊撃手・右投右打・167センチ67キロ・南国ヤングマリナーズ出身)をインローストレートで見逃し三振・三者凡退で打線にバトンを渡すと、1回裏先頭打者の奥野 翔琉(2年・中堅手・右投左打・174センチ65キロ・明徳義塾中出身)が一塁ヘッドスライディング3秒91の快足で二塁内野安打を奪取。

 そして死球・三塁内野安打で得た無死満塁から4番・元屋敷 大誠(2年・右翼手・右投右打・179センチ83キロ・御浜町立阿田和中<三重>出身)がバットを地面に突き立てながら中前に落とした先制打に続き、高知中央との前回対戦では出場なしも、橿原ボーイズ<奈良>時代に10本塁打を放った長打力を買われ、四国大会から5番・一塁手に抜擢された新澤 颯真(2年・右投左打・177センチ75キロ)が「調子が上がってきたところで起用してもらったので、やってやろうと思っていた」ベンチの期待に応える左越走者一掃二塁打。以後も打線がつながり初回は打者13人で8得点。この間、主将3番の鈴木 大照(2年・捕手・右投右打・170センチ68キロ・河南リトルシニア<大阪>出身)いわく「試合前からできることをやっていくことを確認した」彼らの声と集中力はひとたびも途切れることはなかった。

 2回裏も再び打者11人で8得点。最後は二死満塁か新澤が高校野球初アーチとなるグランドスラムを右翼芝生席中段に叩き込み16対0。新地も5回を投げ高知中央の反撃を4回表・4番主将の管原 洸太(2年・捕手・右投右打・大阪東淀川ボーイズ<大阪>出身)の中犠飛による5安打1点のみに抑え込んだ。

 かくして甲子園初出場を狙っていた高知中央の野望をくじいたことで2年ぶり19回目のセンバツが濃厚となった明徳義塾。次なる目標は18年ぶりの決勝戦対決となる尽誠学園(香川)を下しての2年ぶり10回目大会制覇。そして北信越王者・星稜(石川)が待ち受ける明治神宮大会出場である。

(文=寺下 友徳

■開催期間:2019年10月26日~11月3日
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