尽誠学園、中盤集中打で18年ぶり7度目のセンバツへ大きく前進!



高知中央vs城東 4回裏高知中央一死満塁から5番・山本大介(2年・一塁手)が高校通算19本目となる右越グランドスラムを放つ

 初の大会決勝戦進出と同時に1984年の一期生入学から26年目での甲子園初出場を目指す高知県2位・岡豊と、18年ぶり7回目の決勝戦進出・センバツ出場と2016年夏以来となる甲子園を期す尽誠学園との準決勝は4回までと5回以降で様相が一変する戦いとなった。

 4回まで主導権を握っていたのは「相手を研究した上で選手たちに任せる」(中川 明彦監督)方針を浸透させてきた岡豊。1回裏に二死一・二塁から5番・樋口 将弥(2年・左翼手・168センチ63キロ・右投右打・高松市立大津中出身)が中前打。一走の3番・宮崎 剛(2年・一塁手・176センチ69キロ・高知市立潮江中出身)の好走もあいまって2点を先制。

 すると、3試合連続先発となった左腕の田中 澪哉(2年・176センチ86キロ・左投左打・安田町立安田中出身)も、自己最速タイ134キロをマークしたストレートと110キロ台後半のスライダー・チェンジアップ、「カウント球にも決め球にも使っている」110~90キロ台のカーブを力感ないフォームから伸びる軌道で投げ、4回を4安打1四球3奪三振1失点と上々の立ち上がりを見せた。

 しかし5回表、尽誠学園は一気呵成の反撃に転ずる。まずは2番・井脇 将誠(2年・中堅手・171センチ61キロ・左投左打・善通寺市立西中出身)の彼らしい左中間三塁打を契機に、3番・福井 駿(2年・右翼手・173センチ68キロ・左投左打・ヤング兵庫武庫ファイターズ<兵庫>出身)の左翼線適時打で同点とすると、 3回にも「一打席目を見て相手投手のコントロールがよかったので、狙い球を絞りやすくなって」適時打を放っていた4番・仲村 光陽(2年・遊撃手・177センチ72キロ・右投右打・名古屋アスリートヤング<愛知>出身)が、真ん中やや低めのストレートを狙い打ち左翼場外に消える推定120メートル弾。

 高校通算13本目・今大会5本目となる勝ち越し2ランは、左投左打の外野手として尽誠学園で2度甲子園出場(1991年春・1992年夏<ベスト4>)し、大阪商業大(関西六大学・外野手ベストナイン4回)、三菱自動車岡崎(2001年第72回都市対抗野球首位打者・2010~2015年コーチ)と輝かしい球歴を誇る父・耕三さんの血筋を受け継ぐセンスと「新チームからコンタクト率を上げるために素振りから相手投手をイメージして取り組んできた」(西村 太監督)努力の融合が成しえたものであった。

 結局、この回は打者10人で5点を奪った尽誠学園は続く6回表にも打者11人7安打で7点を追加し6回コールド勝ち。6回裏を終えてしばらく勝利したことに気付かなかったほど試合に集中していた彼らが上げた咆哮は、実に2002年以来18年ぶりにセンバツへの扉を上げる喜びの声となった。

(文=寺下 友徳

■開催期間:2019年10月26日~11月3日
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