健大高崎が決勝へ 山村は能力の高さを示すもミスが響く



先発マウンドに上がった山村崇嘉(東海大相模)

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 秋季関東地区大会は26日、群馬県立敷島公園野球場で東海大相模健大高崎の準決勝が行われ、優勝候補の一角だった東海大相模が、健大高崎に逆転負けを喫した。

 スターティングオーダーが発表されて、まず驚かされたのがチームの主砲である山村 崇嘉が先発マウンドに立ったことだ。山村は武蔵府中シニア時代も投手として名を鳴らしていたが、この関東大会準決勝の舞台で先発は思い切った起用であると言え、スタンドも大きな驚きを見せた。

 しかし、いざ山村がマウンドに登ると、やはりその能力は非凡なものであることが伺える。ストレートは常時130キロ前半から中盤を記録し、追い込んでからは130キロ台後半のボールも記録。躊躇なくインコースに攻める姿勢も素晴らしく、投手としての能力の高さも改めて示した。

 4回まで無失点に抑えた山村であったが、それでも投手としての練習不足もあってか中盤に入ると徐々にミスが出始める。先頭打者に安打を許すと、さらに2人続けてバント処理のミス(記録は安打)を許し、その後タイムリーや味方のエラー、に暴投が絡んで一挙に5点を失った。
 5回表まで2対0とリードする展開だったが、この回で試合の流れは完全に健大高崎が掴んだ。



2失点完投勝利を挙げた下慎之介(健大高崎)

 東海大相模は5回以降も失点が続き、結局試合は8対2で健大高崎が勝利。
 記録上は安打だったとは言え、バント処理だけで一気に3つのミスが続いたことがすべてだった。来春の選抜甲子園は出場が有力と目されているが、守備力の向上が大きな課題として突きつけられた。打線の破壊力は全国屈指で、また果敢な走塁も非常に質が高いだけに、春までに仕上げていきたいところだ。

 一方、決勝進出を果たした健大高崎だが、先発のエース左腕・下 慎之介が粘りの投球で9回を投げ抜き、2失点完投勝利を挙げた。序盤は味方のエラーから失点を喫したが、それで崩れること無く、130キロ台の直球とカーブなど変化球を効果的に織り交ぜて凡打の山を築いた。
 まさに快進撃の立役者と言える活躍を見せた。

 群馬県大会は3位で通過した健大高崎だが、これで秋季関東地区大会の初優勝にリーチをかけた。群馬県開催の追い風も受けながら、健大高崎が「秋の下克上」を見せることができるか注目だ。

(文・=栗崎 祐太朗)

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第72回 秋季関東地区高等学校野球大会
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