2019年09月08日 Dream Ballpark

韓国vsオーストラリア

2019年 第29回 WBSC U-18 ワールドカップ 3位決定戦
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韓国 李主形の決勝ツーランで、最終戦を飾る!オーストラリアの必勝リレー崩れる



抱き合う韓国の選手たち

 韓国もオーストラリアも優勝こそ逃したものの、各チームにとって、最後の試合だけに、力の入った好ゲームになった。
 先制したのは韓国だった。1回表1番の李主形(イ・ジュヒョン)は、オーストラリアの先発・エバンスの速球を頭に受け倒れたものの、立ち上がって、一塁に歩く。続く金智讃(キム・ジチャン)がバントで送り、3番・朴株洪(パク・チュホン)が、きれいに流した左前安打で李主形が生還した。

 3回表は、敵失で出た走者を、2番の金智讃が技ありの左前安打で還す。金智讃は牽制悪送球で二塁に進む。さらにエバンスの一瞬のスキを突いて三塁に走ると、エバンスは三塁にも悪送球をし、金智讃は単打を1本打っただけで、ホームインした。

 試合後韓国代表の李聖烈(イ・ソンヨル)監督は、大会のMVPを選ぶとすればという質問に、金智讃の名前を挙げた。今大会の金智讃は、打撃、走塁、守備の全ての面で野球センスを感じさせる素晴らしい活躍をした。

 この試合のオーストラリアの先発のエバンスも、韓国の先発・李昊澔(イ・ミンホ)も、ともに速球投手。特に李昊澔は日本のドラフト1位に相当する、フランチャイズ地域の高校生の優先指名でLGに入ることが決まっている、韓国ナンバー1の速球投手だ。ただ李昊澔は、突然崩れる傾向がある。
 3回裏オーストラリアは、安打2本と四球で一死満塁。2番・レイは投ゴロに倒れたものの、3番・バークがセンターオーバーの走者一掃の二塁打を放ち、一気に同点に追いついた。

 4回表韓国は、姜現宇(カン・ヒョヌ)の中犠飛で突き放したが、その裏オーストラリアは、この回から登板した左腕の許倫棟(ホ・ユンドン)から、8番・マクドナルドが中前適時打を放ち、再び追いついた。

 こうなると総力戦になる。韓国もオーストラリアも、右打者が続く時は右腕、左打者が続く時は左腕の投手を投入して抑えにかかり、なかなか得点が入らない。

 試合が動いたのは8回裏だ。一死後、オーストラリア打線に左が続くため、左腕の李昇玹(イ・スンヒョウン)を投入した。しかしこの試合、二塁打2本と当たっている3番のバークは、レフト線にこの試合3本目となる二塁打を放つ。さらに5番・マグワイアが中前安打を放ちバークが生還し、オーストラリアが勝ち越す。継投が裏目に出た形になった。

 それでも韓国は9回表一死後、途中出場の9番・朴是元(パク・シウォン)が中前安打を放つ。韓国は1番から3番まで左打者が続く。オーストラリアベンチは左のシェリフを投入。まさに必勝リレーである。

 打席には1番の李主形。李主形は6球目を叩くと打球は左中間フェンスを超える逆転の2ランになり、韓国は劇的な形で勝ち越した。

 9回裏は日本戦でも好投した絶対的なエースの蘇珩準(ソ・ヒョンジュン)がマウンドに上がった。蘇珩準はオーストラリア打線を三者凡退に抑え、韓国は最終戦を飾り、開催国としての面目は保った。

 それでも韓国の李聖烈監督は、「優勝できずに残念だし、申し訳なく思う」と語った。そして開催国だけに、「プレッシャーはありました。今は休みたいです」で心境を吐露した。

 なお決勝本塁打を放った李主形は、「(本塁打を)狙ってはいませんでした。ただ(朴)是元が出塁してくれたので、何とか生かしたかったです」と語っている。

 韓国とオーストラリア。今大会、チーム力の高さをみせた両チームらしい見ごたえのある戦いであった。

(文=大島 裕史)

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