2019年09月07日 Dream Ballpark Ⅱ

侍ジャパンU-18日本代表vsオーストラリア代表

2019年 第29回 WBSC U-18 ワールドカップ スーパーラウンド
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スカウト部長・河嶋宗一の目が光る!全国逸材発掘レポート

最後まで淡白だった日本野球



池田陽佑

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世界一を達成できず…日本は3点差を追いつくことできず敗退【オーストラリア戦】

 9月7日、第29回 WBSC U-18 ワールドカップスーパーラウンド3日目。侍ジャパンU-18代表はオーストラリア代表に1対4で敗れ、5位に終わり、全日程を終えた。

 世界一を狙う日本にとって、前日の韓国戦は痛恨の敗戦だった。決勝進出の望みも難しい立場で、韓国戦と同じくらいのテンションで試合するのはやはり難しいものがあった。

 まず先発・浅田 将汰は精彩を欠いた。最速は140キロにとどまり、ストレートが高めに浮き、得意のチェンジアップも見極められる。2回表に一挙4点を失ったが、この試合も守備のミスが相次いだ。今年は以前よりも木製バットの対応は高まり、オープニングラウンド5試合のチーム打率.318、5本塁打と成長は見えているが、レベルが高いチームになるほど打てるほど甘くない。そういう試合ほど守れないと勝てないが、最後まで解消しきれなかった。

 またオーストラリアの先発・ビドイスの攻略にも苦労した。ビドイスは今年のオーストラリアでもナンバーワンの速球投手。常時140キロ中盤の速球は威力があり、荒れ球が持ち味。打線はビドイスの荒れ球に打たされる形となった。走者を出しても併殺などもあり、点を挙げられない。オーストラリアは内外野の守備陣も安定しており、特に二遊間の動きは洗練されていた。また外野手は強風が吹く中でもしっかりと落下点に入り、難なく捕球。打者に応じてのポジショニングも絶妙だった。

 そんな中、侍ジャパンU-18代表投手陣は4点を失ってからは踏ん張った。2番手・前 佑囲斗は5回を投げ、無失点の好投。右スリークォーターから常時140キロ前半のストレートを内外角に投げ分け、スライダー、カーブと緩急自在のピッチングは見事だった。

 そして7回から3イニングを投げた池田 陽佑智辯和歌山)も踏ん張った。常時140キロ中盤の速球はしっかりとコントロールされており、130キロ中盤のツーシーム、120キロ後半のカットボールをしっかりとコントロールできており、9回表、二死二、三塁の場面で143キロのストレートで空振り三振を奪い、池田がガッツポーズを見せた場面はこの試合で最も胸が躍る瞬間だった。

 9回裏、同点に追いつきたい侍ジャパンU-18代表だったが、最後までオーストラリア投手陣の粘り強いピッチングと堅い守備に阻まれ、1対4で敗れた。

 今年の代表投手陣は史上最強とも言っていい顔ぶれだった。それでも5位に終わった。もろもろ反省点はあるが、今大会はアメリカ、チャイニーズタイペイ、韓国などの強豪国以外のチームのレベルアップも著しい。数年前ならば圧倒出来たと思えるような投手でも打ち込まれる姿を見て、世界の野球は着実に進歩している。

 今大会は4番で活躍した石川 昂弥は「世界で勝つ難しさを感じました」とこぼす。生で実感したことをどう伝えていくべきか。やるべきことはたくさんある。

(文=河嶋 宗一

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