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- 2019年 第29回 WBSC U-18 ワールドカップ
- 侍ジャパンU-18日本代表vs韓国代表
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日本 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 2 | 4 | |||||
韓国 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 3 | 5 |
※延長10回よりタイブレーク
日本: 佐々木、西、飯塚、宮城、林、池田 - 水上
韓国: SO Hyeongjun、LEE Juyeop、LEE Seunghyun、CHOI Junyong、HEO Yundong - KANG Hyeonwoo
二塁打: 石川、武岡 《日》
DH解除のリスクが出た日韓戦

日本代表ベンチ
1回からの試合の振り返りはこちらから
最後はエラーからの悪い流れを断ち切れず…日本が痛い敗戦を喫する【韓国戦】
9月6日、第29回 WBSC U-18 ワールドカップスーパーラウンド2日目。侍ジャパンU-18代表は韓国に4対5のサヨナラ負けを喫し、対戦成績を2勝2敗。自力での決勝進出は消滅となった。
この試合、いろいろと検証材料があるが、今回はDH解除のリスクについて話を進めていきたい。
今年の日本代表は西 純矢(創志学園)に救われた試合が多かった。今大会の西は八面六臂の大活躍だった。ここまで3試合9.1回、3失点の好投を見せている西はライトからDH解除で、マウンドに登り、4回を投げ、被安打5、4奪三振の力投。常時140キロ後半の速球、フォークを織り交ぜる力投だった。西は打者としても内野安打を放ち、9回裏にはサヨナラを阻止する好返球を見せた。西は今大会、13.1回を投げて、3失点(自責点2)と、通算17奪三振は奥川 恭伸に次ぐ2位に躍り出た。
ただ外野からDH解除というのは戦術的にもリスクが大きく、負担は大きくなる。西を外野に残したことでサヨナラを阻止することはできたとはいえ、長い目で見れば、マイナスが大きかった。他のチームの選手起用を見ると、投手登録の選手が野手で出場する場合、投げないのが基本だ。
それは宮城 大弥(興南)にも言えることである。この日は1安打を記録し、ライトの守備位置から好返球でアウトにして、捕殺を記録。結果として外野起用が生きる形となった。投げても常時145キロ~140キロ後半の速球は今まででも一番球威があり、躍動感のあるフォームだった。ただ投手2人を交互で起用したことで生じた問題は、7回表、リリーフで好投した飯塚 脩人(習志野)の打席が回ってきた場面で代打を送らざるを得ない展開になったこと。飯塚は最速151キロをマークし、2奪三振の好投。クローザーを任され、リリーフで最も頼れる飯塚を1イニングで下ろす展開になったのは、DH解除の影響が大きい。
DHのメリットは試合の勝敗がかかったチャンスになっても投手は打席に回ることはないので、首脳陣は投手を代打に送るか、送らないかということを考える必要はない。また投手もピッチングに専念できる。
7回の場面、まず先制点を取ることを重要視して、代打・熊田 任洋(東邦)を送り、リリーフで最も頼れる飯塚をベンチアウトした。結果的に先制点は取れたが、あとで見ると、飯塚がいれば…という展開になった。
先発・佐々木 朗希(大船渡)のアクシデントは致し方ない。問題は野手起用した投手を登板させたことで、終盤になるにつれて戦力が先細りにならざるを得ない展開になったことである。佐々木のアクシデントを想定すると、西、宮城の打力を捨ててでも、投手は手厚く準備するべきだったといえる。
DH解除は投手の起用、順番を見誤ると、終盤の戦いが苦しくなる。果たして韓国戦の選手起用は終盤までのプランニングを立てたうえでの選手起用だったといえるか。この試合の教訓を翌年以降に生かすことを期待したい。
(文=河嶋 宗一)
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日本 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 2 | 4 | |||||
韓国 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 3 | 5 |
※延長10回よりタイブレーク
日本: 佐々木、西、飯塚、宮城、林、池田 - 水上
韓国: SO Hyeongjun、LEE Juyeop、LEE Seunghyun、CHOI Junyong、HEO Yundong - KANG Hyeonwoo
二塁打: 石川、武岡 《日》