2019年09月01日 Dream Ballpark

韓国代表vsカナダ代表

2019年 第29回 WBSC U-18 ワールドカップ Aグループ リーグ戦
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スカウト部長・河嶋宗一の目が光る!全国逸材発掘レポート

韓国版・高橋礼ことリー・ガンジョンが好投!ドラ1の怪物打者・パク・チュホンも活躍を収め、韓国がカナダを破る!



リー・ガンジョン(韓国)

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 1勝1敗の韓国はここまで2連勝のカナダと対決。試合は両チーム合わせて30安打の乱打戦の末、8対5で韓国が勝利し、2勝1敗となった。

 お互い140キロを超える投手ばかりで、レベルは決して低くない。そういう投手からいとも簡単に安打にできる両チームの打力は脅威。そんな中で光った選手を紹介したい。

 まず韓国は1番・リー・ジュヒョンに注目。いきなり第1打席に左中間を破る二塁打を放った。俊足で、バットコントロールも素晴らしい左の中距離打者。ここまでの3試合で12打数6安打の活躍を見せており、この試合もリーの二塁打で打線は勢いに乗り、7者連続安打で6点を先制。打線の火付け役としてもつづく試合での活躍に期待がかかる。

 そして7番ながらマルチヒットを記録したパク・チュホンも楽しみな大型外野手だった。187センチ95キロと恵まれた体格をしたパクは、スクエアスタンスで構え、インステップ気味に踏み込んで、外角球を左中間に打ち返す高い打撃技術の高さが魅力的であり速球にも強い。ちなみにパクはキウム・ヒーローズから一次指名を受けた選手。一次指名とは日本でいうところの1位指名に相当しており、そんな打者が7番に控えているのだから怖い。

 前日のオーストラリア戦では完封負けを喫したが、この試合を振り返ると打撃の状態が上がってきていた印象だった。

 一方カナダの打者では5打数4安打の活躍を見せた2番・ブラウン・ダサン、4打数4安打4打点の活躍を見せた3番・ショフィールドのバットコントロールが非常に良く、ここまで3試合、12打数7安打の活躍を見せている。

 そして投手陣も両国ともに好素材が揃っていた。韓国は右下手投げのリー・ガンジョンが先発となった。タイプ的には日本を代表する高速アンダースロー・高橋 礼(ソフトバンク)を彷彿とさせる投手で、この投げ方で、常時130キロ後半を計測しており、空振りが奪えるストレート。内外角に投げ分けができて、さらに高めのストレートも有効的に使える。さらに110キロ後半のスライダー、120キロ前後のシュートの切れもよい。変則派としてはかなり高レベルのピッチャーで、日本の野球ファンも好みそうだ。

 そのリーは5.1回を投げて、5奪三振、3失点の力投。5回まで無失点に抑えており、持ち味は存分に示してくれた。

 2番手左腕・リー・スンヒョンも183センチ97キロと、恵まれた体格から常時140キロ前後・最速145キロを投げ込み、楽しみな大型左腕だった。

 そして7回から3番手としてマウンドに登ったチェ・ジュニョンは185センチ85キロの大型右腕。140キロ中盤の速球を投げる右腕という前評判だったが、実際のピッチングを見てみると、常時145キロ前後・最速148キロのストレートは威力がある。ただコントロールがアバウトで、スライダーの切れも甘く、ベルト付近に集まると痛打されやすい傾向にある。この試合では9回に集中打を浴び、2失点と苦しい内容だった。

 一方、カナダも好投手が多くいた。4番手のレスター・オトゥールも、右スリークォーターから常時145キロ~150キロの速球で1回無失点。特に高めにぐっと伸びてくる三振に奪ったストレートは絶品だった。

 また5番手・サウル・エリアスも、右スリークォーターから常時140キロ後半のストレートは伸びがあり、2奪三振、無失点の好投をみせた。

 敗れたとはいえ、選手層の厚さはAグループでも屈指のものを感じさせてくれた。

(文=河嶋 宗一

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