2019年08月05日 白沢グリーンパーク

郡山商vs目黒vs志木

2019年 練習試合(交流試合)・夏 交流試合
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都立目黒、志木(埼玉)を郡山商が迎え入れる交流戦を本宮の白沢グリーンパークで



郡山商と志木

【熱戦の模様をギャラリーでチェック!】

 会場となった白沢グリーンパークは、福島県の中通り地区で、JR東北本線で言えば郡山駅と福島駅の間に位置する本宮駅というところから、タクシーで15分ほどのところにある球場である。正式には「楽天イーグルスグリーンパーク本宮」というネーミングライツとなっているようだ。かつては白沢村と言われていた地区だが、平成の市町村合併で本宮市となった。本宮市は、冬は比較的行きも少ないということもあり福島県内で一番住みやすい街ということになっているという。この白沢グリーンパークは体育施設や子ども用のアウトレットのキッズパークのような遊び場などを含めた、一大公園となっている。あの、2011年の東日本大震災後には現在駐車場となっているところに仮設住宅も建てられていたという。

 球場そのものは築25年以上を経ているので、いささかの古さは否めないものの両翼100mあり、中堅122mでファウルグラウンドもかなり広く取ってある。福島県では高校野球の県大会などの会場の一つにもなっているくらいだから、公式球場である。交通の便としても、福島県内の球場の中では悪くない方だということだ。

 この日は福島遠征4日目で最終日となる東京都の都立目黒が遠征最終試合として訪れていた。また、この日の朝に埼玉県の志木市を出発して約5時間かけてやってきたという志木の最初の試合として、いずれも郡山商が迎えるという形となった。

 近年、8月になって新チームが出来た際の合宿として、東京都や千葉県、埼玉県などの学校で福島県の飯坂温泉界隈に宿をとり、二泊三日もしくは三泊四日あたりで福島県内各校と練習試合を組んだり合同練習という日程を組んでいるところが増えている。これは、福島県の安達出身で、現在は千葉県高野連の役員を務めながら白井で指導している櫻井剛監督が、以前に東京都に赴任していた頃から、故郷の福島県で合宿や遠征をしてみませんかと、積極的に各校に声をかけて合宿を組んでいたというところから始まっている。現在は「東関八月会」と称して、交流を深め合っている。

 高校野球は、こうして熱心な指導者がいろいろな活動をしながら、それぞれに苦労しているところに声をかけていきながら輪を広げていって交流が深まるという面白さもある。また、県(都)外の学校と試合をしていくことで、選手たちも新たな高校野球文化を体感していくということも意味としては大きいのではないだろうか。それに、遠征合宿ということで出発までの段取りや荷物の整理。野球を通じてさまざまなことを学んでいくことにもなる。異なる環境に触れることで発見もあれば驚きもあるだろう。そういうことは学校の教室の中だけでは決して学べないことでもある。そういう意味でも、高校野球を経験していくことによる学びの幅は大きいと言えるのだ。だからこそ、高校野球というのは、こうして長い歴史を維持しながら、頂点の甲子園だけではなく、それぞれの地方での活動、頑張りも評価されてきているのである。

 こうした遠征に同行することで、伝える側としても、改めて高校野球の文化的な意味と意義を感じていくということもある。

 郡山商はユニフォームの表記にもあるように「GUNSHO」という呼称で地元では親しまれている。来年には創立100周年を迎えるという県内でも屈指の伝統校である。小林修監督は「少し前は、70~80人くらいの部員がいてグラウンドはサッカー部とともに、ほとんどの男子生徒がいるという状態もありました」と言うが、今度の新チームは2年生8人、1年生14人で女子マネージャーが4人という布陣だ。「あの震災での原発の影響もあるとは思います。今の子たちは当時ちょうど小学校に入ったばかりの1~2年生でした。そんな時に、外で遊んではいけないということも規制されていましたし、県外に避難したという家族も多くいて子どもが減ってきたという影響もあるかとは思います」と、現状を見つめている。それでも、「毎年、女子の方が多い学校だけれども、そこで野球をやっている子たちで学校を活性化させていきたい」という思いで取り組んでいる。

 運営を手伝うマネージャーたちも、明るくテキパキと動いて仕事をしていた。試合では、選手名のアナウンスやSBOボードの操作などをこなしていた。

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