八戸学院光星、打撃戦を制する 強打の捕手・太山 速球派・江越をピックアップ



太山皓仁(八戸学院光星) 

 サヨナラ勝ちを見せた八戸学院光星。その中でも正捕手・太山 皓仁は捕手として複数投手陣の持ち味を引き出す好リード。さらに二塁まで1.90秒~2.00秒を計測するスローイングはコントロールもよく、首脳陣からの評価は高い。

 そして打者としても活躍を見せる。

 現在、8番打者ではあるが、昨秋の明治神宮大会では5番打者として出場しており、打力そのものはクリーンナップとひけをとらないものがある。海星戦で3回裏の第2打席では甘く入った113キロのスライダーを手元まで呼び込んでライトスタンドへ打ち込む本塁打を放ち、1点差に追い詰める。

 そして4回裏には146キロ右腕・江越 永輝 が投じた外角の140キロストレートを叩いて、レフトの頭を超える適時二塁打。しっかりとインステップで踏み込んで、腰を綺麗に回転させた理想的な打ち方、打球では強打者としての一面を見せた。

 この場面について太山は「本塁打の場面でも先頭打者として出塁するつもりで、そのあとのタイムリーも次につなぐつもりで打ったので、思ったより打球が伸びていて驚いています」
 予想以上の手ごたえがあったようだ。

 9回表まで6対6と接戦となった海星戦。その裏に下山 昂大のサヨナラ打でチームはベスト8進出を決めたが、太山は4打席3打数2安打2打点1本塁打と貢献した。準々決勝の明石商相手に、強打のキャッチャーとして引き続き活躍できるのか注目だ。

 敗れた海星から荒々しい速球派が出てきた。

 その名は江越 永輝 長崎大会では5試合、18.2回を投げ、15奪三振、4失点を記録。140キロ台の速球を投げる右腕として評判が高かったが、八戸学院光星戦に登板した江越は前評判通りの速球を投げ込んだ。

 右スリークォーターから投げ込む直球は、常時135キロ~143キロで最速146キロを計測。力強い腕の振りから投げ込む速球は、威力抜群で大きな可能性を感じさせる。高校2年秋までは130キロ後半だったが、3年生になって140キロに到達。140キロに到達してからピッチングの幅が広がったと実感する。だからこそ立ち上がりの失点を悔やむ。そして120キロ後半のスライダーも打者の手元で大きく曲がり、外角ぎりぎりのストライクゾーンから曲がると、簡単に三振が奪える。このスライダーは横に大きく曲がるスライダーで、本人も自信にしている。

 課題は高めに浮くボールも多いこと。粗削りさはあるが、ここ一番で決まるストレート、スライダーは素晴らしい。

 「今日はストレートの調子が良かったのですが、登板した4回で失点したのは、自分のブルペンの準備不足があったので、それは悔しかったです」

 その江越は遠戚に同校のOBであり、現在阪神タイガースに所属する江越 大賀。江越から甲子園出場時と初戦突破時に連絡をもらったようだ。親戚のホームグラウンドで投げられたことには「感慨深いものがあります」と笑顔を見せた。

 卒業後は大学で野球を続ける意向を見せた江越。果たして次のステージではより輝く速球派投手になることを期待したい。

(記事=河嶋 宗一