2019年08月11日 阪神甲子園球場

作新学院vs筑陽学園

第101回全国高等学校野球選手権大会 二回戦
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スカウト部長・河嶋宗一の目が光る!全国逸材発掘レポート

9年連続出場の作新学院はお得意の速攻撃、機動力で延長戦を制する!



石井巧(作新学院)

 9年連続出場ですべて初戦を取っている作新学院。1番福田 真夢が口火を切った。初球の141キロストレートを叩いて痛烈な中前安打。その後、無死満塁のチャンスを作り、犠飛で1点を先制した。この1点、筑陽学園のエース・西舘 昂汰のリズムを狂わせるには絶好の1点だった。

 筑陽学園の正捕手・進藤 勇也は、「ブルペンからストレートは走っていて結構いけるかなと思った時にあの攻撃で、西舘もあれ?と思ったかもしれません。あそこからごまかしのようなピッチングになりました」

 立ち上がり、西舘はたびたび140キロをを計測していて、センバツよりも速さを感じたが、作新学院のしつこい攻めに遭って、135キロ前後にとどまっていた。

 筑陽学園のバッテリーのリズムを崩した福田は3安打3盗塁の活躍。重心を低くして、インサイドアウトでスイングができており、ボールをとらえるセンスは良い。
「僕は履正社さんの1番打者のような本塁打を打つ打撃はできないですけど、足でかき回す攻撃をしていきたい。盗塁、走塁の練習は何度も繰り返してきました」

 10回表、福田は三盗を成功させたが、あれはエンドランのサインだった。
「エンドランでも打者が空振りしても、盗塁を成功させるのは練習でやってきたことなので、練習通りのプレーができました」と胸を張る。

 作新学院はスラッガーはいなくても、野球を知っていて攻撃力が高い選手が多いのは大きな強み。9連覇できるのもうなづける内容だった。

 また作新学院のエース・林 勇成のピッチングが光っている。9回二死まで筑陽学園に1失点の好投。武器は緩急が効いたピッチングだ。

 左腕のグラブを高く掲げ、軸足にしっかりと体重を乗せて、真上から振り下ろすオーバーハンド。常時130キロ中盤~135キロ前後だが、ストレートは角度があり、両サイドに投げ分けができている。そのストレートと110キロ台のカーブの落差が鋭い。浮き上がりながら落ちていく軌道を描き、次々と空振りを奪う。この使い分けが絶妙だった。今はスライダーや球速が速い縦系の変化球で勝負する投手が多い中、球速差のあるカーブで勝負する林の投球スタイルは新鮮さを感じる。

 昨年から目に見えて球速が伸びたわけではないが、投球のバリエーションはかなり成長が見えている。

 完投勝利した林は「切れのあるストレートは自信があり、それは全国の舞台で出せたかなと。次の試合でも発揮していきたいと思います」と意気込みを述べた。

 主将でショートストップの石井 巧はバウンドの合わせ方が絶妙で、強肩。当てる能力も高く、鋭い打球を飛ばしていく打撃は見事だった。

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