全国レベルの打撃力、投手力を持つ鶴岡東が二季連続出場の高松商を撃破!



丸山蓮

 大会4日目、第4試合。高松商vs鶴岡東の一戦。鶴岡東の選手たちが非常にレベルが高かった。

まず左腕・影山 雄貴が快調なピッチングを見せた。

 186センチ80キロと恵まれた体格から投げ込む。長い腕を繰り出して投げるフォームは独特で、常時135キロ~138キロ(最速140キロ)は球速表示以上に速さを感じ、角度もある。左投手に厳しい甲子園のスピードガンでこのスピードは素晴らしい。影山自身、「今日はストレートに勢いがありました」と手ごたえを感じていた。さらに125キロ前後のスライダー、120キロ前後のチェンジアップも打者の手元で鋭く落ちる。

 東北大会では130キロ中盤がほとんどで130キロ後半は稀だったが、甲子園では130キロ後半を何度も計測しており、春よりも明らかにパワーアップした姿がみられる。6回を投げ、6奪三振、2失点の好投。6回裏には二死満塁のピンチもあったが、見逃し三振で切り抜けた。

「大井から腕を振っていけ!といわれていたので、その結果が三振になったと思います」

リードする大井 光来は「影山は腕を振って生きる投手なので、そこは意識をさせました」と語る。

 逆転劇を呼び込んだ1番・河野 宏貴だ。「ストレートが来ると読んでいて、インコースが来たので、振り抜いたらヒットになりました」と状況を振り返る。

 河野は攻守ともにバランスがとれた選手だ。まず打撃を見ていくと、スクエアスタンスで、歩幅を狭め、重心が高い構え。そこからトップに入り、インサイドアウトのスイングはスイングスピードも鋭い。
 さらに守備も軽快。一歩目の動きも速く、縦横無尽にグラウンドを駆け回り、ボールをさばき、好守を連発。
「投手がしっかりと投げているので、執念強くボールを追いかけるようにしています。なので、守備範囲の広さには自信があります」と語る河野。ちなみに河野は河南シニア出身で、ロイヤルズのマイナーでプレーする結城海斗とチームメイトだった。

 そして7回からリリーフした池田 康平(3年)もなかなかの好左腕。真上から振り下ろすフォームから繰り出す直球は常時135キロ前後を計測しており、100キロ台のカーブ、120キロ前後のチェンジアップの落差も鋭く、影山、池田と好左腕が2人もいて、主将で速球派右腕の丸山 蓮も控えているのだから、層は厚い。次は習志野と対戦する鶴岡東。レギュラー全体のポテンシャルが高く、習志野の野球に臆することなく戦えれば、観客にあっと言わせることができるチームである。

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