今大会初の延長戦は高岡商も、石見智翠館も逸材が揃う!



この試合のヒーロー・森田 朝陽(高岡商)
 

 3年連続出場の高岡商が延長10回の末、勝ち越しに成功見事に初戦突破を果たした。今回はどちらも好選手が多く、見ごたえのある試合だった。

 まず決勝打を放ち、ヒーローとなった高岡商の1番森田 朝陽。第1打席に俊足を生かし、内野安打を成功させた、さらに第2打席はレフトポール際へ2ランホームラン。レベルスイングで無駄のないスイングができていた。そして延長10回表には低めに入ったボールを振りぬき、適時三塁打。下半身主導のスイングができる選手。走塁、守備のレベルも高く、楽しみなアスリート型外野手だ。

 そして2番井林 泰雅(3年)も3打数2安打3四球の活躍。昨年の甲子園でも本塁打を放ち、高い打撃技術を誇る井林はスイングの鋭さ、パワーともに別格。高校通算18本塁打を放っており、2番打者でもやるべきことは変わらない。

 また、4番・堀 裕貴(3年)は投打ともに楽しみな選手だ。チーム一のスラッガーで、高校通算23本塁打を放っている。しかしこの試合は勝負を避けられ、5打席立って、4四球と勝負を避けられた。その分、投手として貢献。2年秋から投手を始めた。投手としては140キロを超える速球を投げ込むことができる。

  9回裏、一死一、二塁の場面で登板し、130キロ後半の速球、切れのあるスライダーを投げ分け、その後、ピンチを切り抜けた。

 ただどちらかというと打撃のほうが好きだという堀。チーム一の飛距離を2回戦の神村学園戦でも発揮したい。

 また1年生ながらショートのスタメンを獲得した石黒 和弥はスピーディな動きが光る守備に加え、リストの強さが光る鋭いスイングから強烈な打球を飛ばす。富山・高陵中では軟式出身だった。大きな実績もあるわけではないが、高校に入学して急速に伸びた選手だ。

 安定感ある守備は大会前の強化合宿で行われた162球ノーエラーノックが生きている。162球の意味合いを説明すると、高岡商は夏、ノーシードからのスタートが決まっていたので、6試合を行うことを想定すると、162個のアウトを取らなければ優勝はない。それまでミスなくやることで守備力も、精神力も強くなる狙いだった。石黒自身、100球を超えてのミスもあり、非常に悔しい思いをしたようだが、その結果、「自信もつきましたし、甲子園でも普段通りにできました」と笑う。先輩とのやり取りを見ても、非常に堂々としている。そのメンタルの強さは生まれつきかもしれない。

 敗れた石見智翠館も、135キロ前後の速球を投げ込む左腕・迫広 佳祐、135キロ前後の速球、120キロ前後のスライダーを投げこむ佐藤 辰憲、投げては130キロ前後の速球を投げ、打っては広角に長打が打てる名田 泰基と楽しみな投打の逸材が多かった。1,2年生のレギュラーが多いので、ぜひ鍛え上げて、センバツ、夏に戻ってきてほしいチームだ。