神村学園のゲームと守備をコントロールするエース・田中 瞬太朗の熟練味溢れるピッチング



エース・田中 瞬太朗(神村学園)

 鹿児島の名門・神村学園が2年ぶりの初戦突破を果たした。

 その立役者はエースの田中 瞬太朗といっていいだろう。右スリークォーターから投げ込む直球は常時130キロ~135キロ(137キロ)と決して速くはない。だが、両サイド、高低に投げ分け、さらに120キロ前後のスライダーを低めに集める投球。精神的にも落ち着いており、走者を出しても動じずに投げられるのが強み。

 とにかくコントロールの良さが目についたが、チームメイトからも絶大な信頼を受けている。
「駿太朗はコントロールが良いので、配球の組み立てがしやすいです。特に終盤のコントロールは素晴らしかったですね。内角へ強く投げられてよかったです」(捕手・ 松尾 将太
「駿太朗に負けないところといえば、強気のピッチングです。でも駿太朗は、コントロールはすごいですし、内外角の出し入れが本当に凄くて、そこはかなわないです」(背番号10で4番を打つ桑原 秀侍) 

「僕たちが無失策でいけるのは、駿太朗のおかげだと思います。駿太朗はコントロールは良いですし、さらにテンポもよい。僕たちからすれば本当に守りやすい投手です」(遊撃手・松尾 駿助
 田中瞬は四球を出さないことを意識しており、余計な力が入らず、指先感覚の良さを生かし、テンポの良い投球で、ゲームメイク。

 しかし5回、6回に1点ずつ失い、「集中力が欠けていたところがあったので、もう一度引き締めなおした」と語るように、7回でも130キロ中盤の速球を内外角に投げ分け、点を与えない。リードする松尾将は「佐賀北打線は低めのボールを見逃していたのですが、高めのボールの反応が良くなかったので、しっかりと変化球や強めのストレートを投げてくれたおかげで抑えてくれました」と、後輩投手をたたえた。

 小田監督も「3点目を与えなかったのは大きかったですね。よく投げてくれ多と思います」と好投の田中瞬を評価。それでも田中瞬は「今日の投球は40点」と満足していない。さらなる好投が期待できそうだ。