2019年06月29日 上尾高校グラウンド

上尾vs日立商

2019年 練習試合(交流試合)・春 練習試合
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あわやコールドが大逆転と一転、好投手戦と2つの味わいの上尾・日立商



上尾・藤原良太君

【熱戦の模様をギャラリーでチェック!】

 はっきりしない天候だったけれども、何とか予定していた2試合を行うことができた。朝5時30分に日立市の学校を出発してきたという日立商も、それを迎えるため朝早くからグラウンド整備をして準備をしていた上尾も、まずは「予定通り試合をやれて、よかった」ということであろう。

 いよいよ本番となる夏の大会、組み合わせも決まって、いやが上にもモチベーションは上がっていく今の時期である。

 埼玉大会は10日に開幕して、春にはベスト16に残れたということでシードの上尾の初戦は13日、上尾市民球場慶應志木上尾は記念大会だった昨夏は、北埼玉大会の準優勝校でもある。昭和の時代の一時期、埼玉県の高校野球を引っ張り続けた上尾、徐々にその名門校が復活を示し始めている。

 茨城大会は6日に開幕して、2回戦から登場となる日立商の初戦は藤代紫水茨城東の勝者と11日に日立市民球場で予定されている。

 こうして組み合わせが決まってくることで、野球部としては、具体的な先が見えてきているのだが、高校生としてはこの時期期末試験という厄介なものも控えている。

 上尾の場合は、4日から土日を挟んで開会式の前日の9日までが試験期間となっている。それだけに、シード校ということで、開会式から初戦までの間の日々が何日かとれているということはチームの調整という点からも非常に大きい。

 野球部員と吹奏楽部、チアリーダー部などを合わせると総勢200人近くになる。だから例年、上尾高校では学校行事予定を組み立てるときに、野球部の大会がいつから始まるのかということを考慮して、その前までに試験は終了させるということは考えられているという。

 というのも万が一、試験の日と試合が重なってしまったら、学校全体で公欠する生徒が200人近く出るわけで、それは避けたいというのが学校側としてもあるので、そういった配慮になっているということだ。

 一方、日立商の場合は既に期末試験を終えてしまっているということで、最後の調整へ一途に迎える態勢である。

 茨城大会では、多くの学校が野球部の初戦は全校応援ということになっている。学校行事の一環としているところが多いのだ。それだけ、学校全体で野球部を支えて行こう、高校野球を盛り上げていこうという姿勢でもあるようだ。

 また、そういう野球文化が地域にしっかりと定着しているともいえる。

 その背景は、“高校野球の父”とも“学生野球の祖”とも言われる飛田穂洲を輩出した水戸一があり、戦前から竜ヶ崎一水戸商の流れがあったことも大きい。

 さらに、その後は取手二が全国制覇を果たしたことによって、木内幸男監督(その後に常総学院監督)を中心として新たな野球文化を築いていったということもあろう。

 ただ、日立商の野澤哲郎監督は、
 「今は、県内の公立校はなかなか中学生を勧誘しにくい状況にあるんです」というような環境もあるらしく、部員が減少しつつあるという現実は否めないという。

 それでも、今春のセンバツに出場した石岡一や今春の関東大会に進出した藤代水戸商という公立勢が健闘しているのも茨城県の特徴でもある。その要因の一つとして、全校応援を積極的に進めていることで学校の期待を担っていると感じる選手たちのモチベーションもあるのではないかという気もしている。

 上尾の高野和樹監督は、まだまだ試していきたいことも多くあるようで、2試合とも多くの選手を起用した。

 投手も、1試合目では本来は遊撃手で1番を打っている二階堂君を投手として起用した。
 二階堂君は、制球がいいので確実に試合を作れる。実は、春先の愛媛遠征でも、済美相手に好投しているということもあったという。この試合でも5回までは日立商打線はわずかに内野安打2本に抑えられていた。

【次のページ】 上尾vs日立商(2)

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