2019年06月23日 健大高崎グラウンド

東海大相模vs星稜

2019年 練習試合(交流試合)・春 練習試合
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スカウト部長・河嶋宗一の目が光る!全国逸材発掘レポート

東海大相模、一瞬のスキをついて奥川を攻略!価値が高い逆転勝利に!



奥川恭伸(星稜)

【熱戦の模様をギャラリーでチェック!】

 星稜vs東海大相模の一戦。奥川 恭伸の投球が注目されるが、全国トップクラスの東海大相模打線がどこまで対抗できるか注目となった。だが、奥川は東海大相模打線さえも圧倒。常時140キロ~146キロの直球、120キロ前後の縦横のスライダー、120キロ後半のスラッター、100キロ台のカーブを存分に投げ分け、いきなり四者連続三振。この試合の平均球速は143.57キロと、上々の内容。すべてが全力ではなく、ところどころでカーブを投げながら、スタミナを温存していく投球を見せ、高度なピッチングを見せた。

 星稜は奥川自身が先制本塁打を放ち、さらに押し出し、4回表にも1点を追加し、3対0。ここまで星稜ペースに思えたが、5回裏から東海大相模打線が牙をむく。

 まず一死一、三塁から牽制悪送球で1点を返し、6回裏、一死から1番遠藤 成がスライダーを捉え、チーム初安打。そこから遠藤が盗塁を仕掛け、二死二塁の場面で、3番鵜沼 魁斗は振り逃げ。二死一、三塁から4番西川 僚祐が打席に立つ。そして西川は2ストライク1ボールからの5球目だった。奥川が投じた146キロのストレートを強振。つまりながらも打ち上がった打球はセンターフェンスへ。センターが一瞬捕球したものの、ボールはグラブから落ち、二者生還し、同点に。さらに5番・本間 巧真(3年)は奥川の143キロのストレートを左前適時打。西川は一気に生還し、勝ち越し。さらに本間は三塁ベースががら空きだったのを見逃さず、三塁へ。星稜は慌てて三塁に送球するが、誰も入れず、ボールはグラウンドへ転々。なんと5対3と2点の勝ち越しに成功する。東海大相模のアグレッシブベースボールを存分に発揮した。星稜の林監督は「ベースカバーに入れていないのは痛いミスですが、ああいうのが練習試合で出て良かったと思います」とベースカバーのミスを前向きに捉えようとしていた。


逆転に盛り上がる東海大相模

 東海大相模は3投手の継投リレー。先発の野口 裕斗は5回3失点の力投。そして2番手の右サイドの稲野辺元太は2回無失点の好投。緩いボールを巧みに使うことができており、星稜打線を抑えることができていた。まだ先輩投手と比べると球速面では劣るかもしれないが、自分の武器を使って勝負しようとする心意気が感じられた。

 そして8回から遊撃手の遠藤 成が登板。最速145キロを誇る遠藤だが、この日は130キロ後半。スライダーを巧みに使い分け、無失点の好投。奥川を攻略して星稜に逆転勝利。とても価値が高いゲームだった。

 同点打を放った西川は「今年は横浜の及川さんを打てなければ甲子園にいけないので、今日の試合は公式戦のような緊張感で臨みました。奥川さんは本当に素晴らしい投手でしたし、あの一打も間一髪でしたし、自分の実力不足を痛感した試合でもありました。夏へ向けて頑張っていきたいです」と4打数1安打2三振に終わっており、反省の気持ちが強い。課題を明確にした主砲の成長が楽しみだ。

 敗れた星稜は奥川の出来について林監督は「ストレートの勢い、キレ、変化球の精度は良かったと思います」とエースの順調な仕上がりに手応えを感じていたが、あと1本が出なかった打線と守備を課題を掲げた。

 今年の星稜は奥川が打たれると、ばたつく傾向が強い。この2試合、ベンチ内で声を出しながら盛り上げる様子は見られたが、全国で勝ち続けるにはうまくいかない時こそ「粘り」が求められる。東海大相模との試合が大きな糧になることを期待したい。

(取材・写真=河嶋 宗一

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