2019年03月10日 東海大菅生高校グラウンド

東海大菅生vs暁星国際

2019年 練習試合(交流試合)・春 練習試合
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スカウト部長・河嶋宗一の目が光る!全国逸材発掘レポート

暁星国際の先制パンチを東海大菅生が選手層の厚さで圧倒し、逆転勝利!



最速142キロをマークする藤井翔(東海大菅生)

【熱戦の模様をギャラリーでチェック!】

 昨秋、都大会準優勝の東海大菅生が今季初戦を迎えた。選抜出場を逃し、夏の甲子園出場を狙う東海大菅生の課題は野手全体の底上げ、エース・中村 晃太朗に次ぐ投手の育成だ。ここまでの練習や紅白戦の内容で手ごたえを感じていた東海大菅生だが、課題と収穫が見えた試合だった。

東海大菅生の先発は期待の左腕・新倉寛之(新2年)はいきなり苦しい立ち上がり。

 1回表、暁星国際の3番・渡邉真翔(新3年)が二塁打を放ち、4番根本が中前適時打を放ち、1点を先制。さらに2回表にも7番高橋 駿太(2年)が甘く入った変化球をとらえ左翼本塁打で2点目。そして3回表には5番風澤陸(ふうざわ・新3年)がライトスタンドへ運ぶ2ランで3回までに4失点。

 一方、東海大菅生は2回裏に敵失、3回裏には3番成瀬 脩人の犠飛で追い上げ、4回裏には敵失で1点差に迫る。そして5回裏、秋はケガでベンチ入りができなかった外岡空也(新3年)が同点本塁打。この冬場で猛アピールをした選手で、若林監督は冬からアピールしてきた選手の突き上げが大事だと常々語っていただけに嬉しい本塁打だった。外岡は「この試合は初球からどんどん打っていこうと思いましたので、本塁打の場面は狙い通りのストレートが打てて良かったです」と振り返った。 ライトからの返球を見ても低い軌道でダイレクト返球ができる。外岡は「冬場のトレーニングとフォーム修正が生きていると思います」と、送球面でも技術を突き詰めた結果が、攻守で高いパフォーマンスを発揮している。その後も打線がつながり、1点ずつ加え、7得点。セーフティ気味のスクイズを決めるなど、初戦でもソツのない攻撃を見せてくれた。

 新倉は4回以降は攻める姿勢が見えた。若林監督は新倉について「まとまりのある左腕」と評するように、最速128キロの直球、スライダー、カーブを制球力良く投げ分ける。ただきれいにまとめようとしていて、思い切り振りぬかれていたが、4回以降は内角に強く攻める気持ちが出てきた。内角に強いストレートを投げられたことで変化球も生きてきた。非常に良かったのは小山のワンバウンドストッピング能力が高くなったこと。走者三塁でもしっかりと止めることができるので、6回には走者を三塁に置いた場面で、低めの変化球で空振り三振を奪った。

 いきなり苦みを経験したが、小山との共同作業でゲームメイクができていた。
 そして7回表から登板したのは藤井 翔(かける・新2年)。昨秋から登板している投手だが、見違えるような成長を見せた。肩肘が柔らかく、吉田輝星のように縦回転で腕を振ることができる投手で、左半身をうまく旋回させて、真上から振り下ろせる投球フォームで、ストレートは常時133キロ~142キロを計測。2イニングで140キロ以上は6球計測。そのストレートは回転数が非常に高い。藤井は「伸びのあるストレートは投げたいと思っていて縦振りで投げるフォームは若林先生から指摘いただいてできました」と語る。

 また、スピンがかかったスライダーも脅威で、受ける小山も「スライダーなのに、ドロップカーブのような変化するんです」ストレートの迫力に関しては同学年の篠木 健太郎木更津総合)と変わりないレベルまでに伸びてきたのではないだろうか。

 藤井自身、ストレートの伸びでは誰にも負けたくない思いがある。その理由として豊田シニア出身で、最速146キロ右腕・高橋 宏斗中京大中京)の存在がある。「高橋は僕よりもストレートが速いですし、体も大きい。だから空振りを奪える伸びのストレートを投げたいんです」とライバル視する。藤井は168センチ63キロと細身だが、50メートル5秒9と俊足で、チームスタッフ、チームメイトからも身体能力の高さは折り紙付きだという。今後が楽しみな逸材だ。

 9回表、エース・中村 晃太朗が登板。先頭打者を歩かせたが、落ち着きのあるピッチングで初戦勝利を決めた。

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