2018年11月13日 明治神宮野球場

立正大vs関西国際大

2018年 第49回明治神宮野球大会 大学の部 準決勝
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小関順二が徹底分析 ストップウォッチレポート

「野球巧者」立正大が決勝へ!



両チーム唯一の長打を放った小郷裕哉(立正大)

 立正大が〝名前勝ち″した。東都大学リーグのイメージは「野球巧者」「全力疾走」。そういうイメージに関西国際大は押し潰された。4対0とした3回表、立正大はなおも1死一、三塁とし、ここで一塁走者が二盗して二、三塁。関西国際大の2番手澁谷は7番打者に四球を与えるのだがこれが暴投となって1点追加。さらに一、三塁で一塁走者が二盗して二、三塁とし、8番佐々木勝哉(3年)がレフト前に2点タイムリーを放って7対0。これで勝負の行方はほぼ見えた。

 5回には先頭打者の7番米田 虎太郎(3年)がセンター前にヒットを打って出塁すると佐々木の3球目に二盗して無死二塁。佐々木は一塁方向へのファールフライに倒れるが、米田がタッチアップして三塁を陥れ、代打奥田昇大(3年)の内野安打で1点追加。野球巧者、全力疾走がただのイメージではないことがよくわかる。

 6回表は、前半までに植え付けられた「野球巧者」のイメージに関西国際大が翻弄された。1死一、二塁の場面で代打佐々木 斗夢(3年)は三塁ゴロを打ち、関西国際大の三塁手はベースタッチを狙うが、二塁走者・伊藤裕季也(4年)のスタートがよく間に合わず、一塁へ投げるとこれが悪送球になって1点追加、さらに後続が犠牲フライ、2点タイムリーを放って12対1とした。

 立正大は13安打を放ち、長打は小郷の二塁打だけ。あとはすべて単打である。1回の2点はエラーが発端で2得点はいずれも犠牲フライ。3回は2つの四球とピッチャーの暴投が重なって5得点。6回はエラーと四球が1個ずつ絡んで4点。まさに東都大学リーグの持つ「野球巧者」の影に関西国際大が翻弄された格好である。「全力疾走」ぶりも見事で、盗塁は米田の3個を筆頭にチームで7個を記録した。それでいて私が俊足の基準にする打者走者の「一塁到達4.3秒未満、二塁到達8.3秒未満、三塁到達12秒未満」をクリアしたのは0人。初戦の九州共立大戦でも2人2回だけだった。脚力ではなく相手のスキを伺う「野球力」の高さこそ立正大の最大の持ち味なのだとわかる。

 

(文=小関 順二

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