2018年11月11日 明治神宮野球場

関西国際大vs創価大

2018年 第49回明治神宮野球大会 大学の部 2回戦
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スカウト部長・河嶋宗一の目が光る!全国逸材発掘レポート

好投手同士の対決は関西国際大が一発攻勢で制する!



武次(関西国際大)

 関西国際大と創価大と全国舞台でも実績のあるチーム同士の対決。関西国大が一発攻勢で試合を決めた。 創価大の先発・杉山 晃基(3年・盛岡大附)は、右スリークォーターから常時14キロ~145キロのストレート、135キロ前後のスライダー、120キロ中盤のフォークと、投げ分ける投手。ただ大学2年生の時と比べると、ややスピードが落ちているが気になるところである。関西国際大はそこを逃さず、4番西川 雄大(4年・丸亀城西)が2ラン本塁打。さらに5回裏にも、7番深尾 哲平(2年・福知山成美)の2ランホームランで4対0と突き放す。

 一方、関西国際大の先発は武次 春哉(2年・西脇工)。初戦に続き、先発である。左オーバーから投げ込む直球は常時140キロ~143キロとストレートと、初戦と球速表示はあまり変わらないが、球速表示以上に勢いを感じさせるストレートで、強打で横浜市長杯を勝ち上がった創価大を力で圧倒していた。120キロ台のカットボールを投げ分けながら、ゲーム展開をしていく。

 武次はストレートが走っていることに手ごたえを感じていた。
「前回の試合は雨でコンディショニングが良くなく、ストレートが走らなかったので、カットボールを多めにして投げていました。今日はストレートの走りが良かったですし、一発ある打線ですけど、無駄な走者を出さないことを心掛けてピッチングを組み立てていきました」

 無駄な四球を出さない。そこは創価大の岸雅之監督は、
「今日の武次君は本当に素晴らしい内容でしたね!なんといっても無四球だからね。こういう緊迫した試合は1つの四球から流れが変わって、うちはそこを畳みかけるつもりでした。だけど、それがなかった。本当に素晴らしかった」と、武次の制球力を絶賛した。リードする深尾も「最初は良くなかったんですけど、尻上がりにストレートが良くなっていた」と女房役もたたえた。

 試合、相手打者によって、ストレート主体、変化球主体を工夫する武次だが、この試合はストレートの走りを見て、押し切ることを選択した。9回表、4番山形 堅心(3年・明徳義塾)に特大弾を浴びたが、最後は力で押し切って、2失点9奪三振無四球完投勝利。4強入りを果たした。

 狙うは日本一。「任された試合ではしっかりと抑えていきたい」と誓った武次。今後の試合でも快投が期待される。

 敗れた創価大だが、実力ある3年生が多い。先発した杉山、2番手・小孫 竜二(3年・遊学館)、3番手・望月 大希(3年・市立船橋)と力のある右腕がいて、さらに山形、適時打を打った下小牧敦也(3年・日大三)もいる。そして岸監督期待の代打・保科 広一(2年・遊学館)もいる。岸監督は「来年が楽しみですよ。彼らは野球を真摯に取り組む。今回の悔しさを次につなげてくれるじゃないかな。負けはしたけど、収穫が多いゲームでした。投手陣は3年生3人の投手を脅かす投手が出ればもっと強くなると思います」と笑顔で今後の展望を明かした岸監督。敗戦してもなお、両チームの選手たちをほめたたえる姿を見ると、長く選手に慕われ、多くの好選手を育てているのが理解できた。

 

(文=河嶋 宗一

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