2018年11月12日 明治神宮野球場

星稜vs高松商

2018年 第49回明治神宮野球大会 準決勝戦
印刷する このエントリーをはてなブックマークに追加   

攻守に充実感示した星稜が、1994年以来の決勝進出



奥川恭伸(星稜)

 今大会では最速投手として評価されている奥川 恭伸君がいる星稜。大会注目度ナンバー1といってもいいだろう。9回に、3人目として送り出した荻原君が3ランを浴びたものの中盤に大きなリードを奪っていて危なげなく勝ち上がって、若狭徹のいた1994年の第25回大会以来の決勝進出を果たした。

 初回に星稜は一死で2番東海林君が四球で出ると、すぐに二塁盗塁して、シュアな千田君が一二塁間を破って先制。同点とされた直後の3回には東海林君が右越ソロを放って突き放す。さらに知田君の中越二塁打と5番に入っている奥川君の中前タイムリー打、7番岡田君の右前タイムリー打などでこの回3点。

 4回には、一死満塁から奥川君の右犠飛、6回にも左中間二塁打で出ていた知田君を奥川君が後送翼二塁打として左中間への一打でリードを拡げていった。星稜打線では3番の知田君のバットコントロールの巧みさが光っていたが、奥川君もこの日は3打点で5番打者として、大事なところでクリーンアップとしての役割を果たして投手としてだけではなく、打者としても非凡なところを示していた。

 点差が広がったということもあって、星稜の林和成監督は、「奥川以外の投手も、こういう舞台で投げさせて経験を積ませたかった」という思いで、8回は寺沢君、9回は荻原君が任されたが、荻原君は四球で走者をためてしまい、出あい頭的に新居君に3ランを浴びた。このあたりは、打たれたという経験の中で、次回へ向けて学習していくテーマとなったかもしれない。

 高松商の長尾健司監督は、「完全に力負けです。全国の舞台でこういう相手と戦えたことで、力の差があるということを改めて分かった」と脱帽していた。それでも、「来年、甲子園で戦わせてもらえるのであれば、それまでに自分たちは何をしていかなくてはいけないのか、それぞれ分かったのではないか」と、負けを糧としてこの冬に成長していくことに期待をこめていた。

 試合展開としては快勝といってもいい星稜だったが、林監督は、「左の香川君が先発で来ると思っていたが、右の中塚君が先発してちょっとビックリしていたのだけれども、選手たちはそれぞれ工夫してしっかり対応してくれた」と、選手たちの対応力の高さを喜んでいた。また、奥川君に関しては、「中1日逢って、練習の状態を見ても悪くなかったので、しっかり投げてくれると思っていた。ここというところは、しっかり投げてくれていた」と、評価していた。通常は7分程度の力で投げながらも、スコアリングポジションに行かれたらしっかりとギアを上げていく、投球スタイルの緩急のつけ方も、大人の投球といっていいものである。改めて、投手としての質の高さを全国に示したと言っていい。なお、この日の最速は7回にマークした149キロだった。後半でそれだけの数字を表示できるというところに、スタミナもあるということを示しているとも言えよう。

 

(文=手束 仁

この記事についてTwitterでつぶやく この記事についてFacebbokに投稿する
【関連記事】
夏への準備は始まっている?四国大会の総括、そして四国4県地方大会のシード状況 【ニュース - コラム】
第900回 【春季四国大会総括】夏の準備は、できているか?【大会展望・総括コラム】
明徳義塾と富岡西が決勝へ!白熱の準決勝を徹底レポート!【春季四国大会】 【ニュース - 高校野球関連】
富岡西vs高松商【2019年春の大会 第72回春季四国地区高等学校野球大会】
高松商vs高知【2019年春の大会 第72回春季四国地区高等学校野球大会】
第893回 「令和最初」の地区王者目指し 坊っちゃんスタジアムが熱く燃える!【大会展望・総括コラム】
第79回 令和がスタート。令和元年の怪物候補8名をピックアップ!【高校野球コラム】
第203回 木製バットを握った野手陣の実力は?強肩捕手、逸材遊撃手たちを考察!【前編】【ドラフト特集コラム】
第202回 奥川、西はどのような投球を見せたのか?研修合宿に参加した投手14名を徹底考察!【西日本編】【ドラフト特集コラム】
習志野vs星稜【第91回選抜高等学校野球大会】
市立和歌山vs高松商【第91回選抜高等学校野球大会】
星稜vs履正社 2【第91回選抜高等学校野球大会】
第912回 貪欲な強肩強打捕手・石崎聖太郎(春日部共栄)「同世代のキャッチャーに負けたくない!」 【2019年インタビュー】
第861回 高次元なピッチングは理解力の高さから生まれる!奥川恭伸(星稜)【後編】 【2019年インタビュー】
第860回 世代ナンバーワンピッチャー・奥川恭伸(星稜)は野球頭も一流だった【前編】 【2019年インタビュー】
第853回 「強い人間性」で150キロ・高卒プロをつかみ取る 加茂 優太(藤井学園寒川2年・投手) 【2018年インタビュー】
第833回 今年の高松商のエースは研究心旺盛。目指すは全国屈指の左腕へ 香川 卓摩(高松商) 【2018年インタビュー】
星稜 【高校別データ】
高松商 【高校別データ】
第49回 明治神宮野球大会 【大会別データ】

応援メッセージ (1)

星稜今年の神宮の決勝進出おめでとうカメ大王 2018.11.12
星稜の皆様は今年の神宮の決勝進出おめでとうございます!!
今年の神宮の決勝の対戦相手は札幌大谷ですね
今年の神宮ではここまで来て負けるのが恥ずかしいという場合は、優勝にて全国制覇にもつながるよう結果も伴わせるために、なおさら勝利を目指して頑張って下さい
ガンバレ星稜!!めざせ全国制覇☆☆
星稜が今年の神宮で再び全国制覇することを楽しみにしています

応援メッセージを投稿する

試合記事トップに戻る サイトトップに戻る