2018年10月27日 香川県営野球場(レクザムスタジアム)

高知vs富岡西

2018年秋の大会 第71回秋季四国地区高等学校野球大会 1回戦
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さすらいの四国探題 寺下友徳

富岡西、長打攻勢の高知に競り勝ち開校123年目での初甲子園へ前進!



先発・浮橋 幸汰(富岡西)

 まずは高知について。最後は「打撃と走塁を優先させたため、投手を整備しきれなかった」(濵口 佳久監督)ことで一歩及ばず敗れたものの、10安打中5安打が長打という打力は高知県大会からさらにパワーアップしていた。

 中でも8回表「長打力はないが、西村唯人(2年・三塁手兼左翼手・172センチ76キロ・右投左打・高知中出身)がケガしている時には1番とかも務めてくれた」指揮官の期待に応える途中出場7番・坂本源太(1年・三塁手・171センチ69キロ・右投右打・高知中出身)の同点3ランは、強いレフトへの追い風が吹いていたとはいえ、打った瞬間にそれと解るもの。こと打撃面で言えば選手層の厚さは四国でも屈指といえるだろう。

 ここに「夏は安岡拳児(1年・180センチ76キロ・右投右打・室戸市立室戸中出身)に濵田世(1年・180センチ78キロ・右投右打・高知中出身)、そして森木大智(現:高知中3年)。そこに2年生が絡む感じになると思う」と濵口監督が目論む投手陣整備が成就すれば、夏は9年間遠ざかる甲子園出場が大きく近づいてくる。

 逆に言えば、その高知に競り勝った富岡西は見事だった。エース・4番の浮橋 幸汰(2年・175センチ77キロ・右投左打・阿南市立第一中出身)は投手としては8四死球7失点と苦しむも「困った時にはつかっている」カットボールが要所で効果を発揮し10奪三振。一方で4回裏二死満塁からの右翼線3点二塁打、6回裏一死二・三塁からの中前2点打と打撃では仕事を果たした。

 ただ、小川浩監督がそれ以上に「よくやってくれた」と讃えたのが下位打線と守備の踏ん張りである。打線では7番・栗田翔瑛(2年・遊撃手・167センチ63キロ・右投右打・阿南市立第一中出身)は4回先頭打者での左越二塁打で4得点の口火を切り、6番・安藤稜平(2年・中堅手・183センチ・右投右打・阿南市立阿南中)は7対7の同点で迎えた8回裏一死一・二塁から初球スクイズを成功させた。

 守備も無失策かつ「ずっと練習てきた形で」(小川監督)2併殺を完成。特に7回表2点を失い、さらに一死一・二塁で完成させた「5-5-3」併殺は、大量失点の流れを食い止める貴重なものだった。

 かくして今年のセンバツ出場校・高知から悲願の秋季四国大会1勝をあげら富岡西。「(前日に)高知の公式練習を見ていても投手に抜けるボールが多かったので『あわてて手を出さない』と言ってあった」指揮官と選手たちの洞察が一致した賢い戦いは、学校創立123年目での甲子園初出場を広げる原動力となるはずだ。

(文=寺下 友徳

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第71回 秋季四国地区高等学校野球大会 【大会別データ】

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