下関国際、敗れるも堅守で大阪桐蔭と渡り合う



マウンドに集まる下関国際ナイン

 雨天によるグラウンド不良により、1日目は2試合となり、大阪桐蔭vs下関国際の一戦は12時からプレーボールとなった、試合は1点を争う緊迫とした勝負となった。

 試合は先発した大阪桐蔭根尾 昂独り舞台ともいえる試合だったが、下関国際が粘り強い戦いを見せた。根尾が投じる145キロ~150キロに対し、下関国際打線は空振りしない。粘って、じわじわと投手を追い詰める戦いはまさに甲子園の躍進を思い出す戦いである。

 また、下関国際は守備も素晴らしかった。3回裏には、大阪桐蔭・1番宮﨑 仁斗が放った二塁ベースよりの鋭い二ゴロに対し、二塁・浜松 晴天が裁いてアウト。その後、大阪桐蔭の選手たちが放ったゴロ、後方へのフライに対ししっかりと反応して無失策の守備を見せた。とても緊張感があり、見ていて身が引き締まるような戦いであった。

 下関国際の高い守備力の秘密は高校野球ドットコムの野球部訪問でも紹介したように、坂原監督の独自理論と豊富な練習量によって成り立っているのを紹介したが、実際に見ると、ここまで球際に強いのかと驚かされるものだった。

 「僕は打たせてとるのが自分の投球スタイル」とエース・鶴田 克樹と語るように、そのエースのピッチングスタイルに守備陣が応えた。だが浜松は「監督さんが鍛えてくださったので、それが発揮できてよかったのですが、鶴田が頑張って2点にとどめたいたのに、野手たちが援護できなくて申し訳ない」と悔やんだ。

 それでも根尾、柿木 蓮からしっかりと安打を放ち、あと一歩まで追い詰めた戦いは、下関国際にとって大きな財産となる試合であった。

(文・河嶋 宗一 写真・中谷 明