金田留広氏 追悼試合 両チーム、ともに収穫ある一戦に



追悼試合のボード

 11月24日、都立総合工科高校グラウンドで日拓、ロッテ、広島の投手として通算128勝を挙げ大活躍した金田留広氏の追悼試合が行われた。なぜプロでも大活躍した金田氏の追悼試合が都立校のグラウンドで行われるのか。それは金田氏が5年前から都立総合工科の外部コーチとしてこれまで指導にあたっていたからだ。

 まず金田氏と都立総合工科の接点ができたのは15年前から都立総合工科の前身・世田谷工の監督だった長嶺 功氏が修徳高校のグラウンドで金田氏と初めて出会う。
「元気があって面白いやつだと気に入られて、それから付き合いが始まりました」と当時を振り返る。そこから元プロ野球選手の指導ができるようになってからさらに関係性が深まり、金田氏は主に投手を指導していた。そして都立足立新田の有馬信夫監督は去年まで都立総合工科で指揮を執っており、都立総合工科都立足立新田の練習試合が追悼試合として執り行われた。金田留弘氏の指導内容を指導者の皆様、選手に話を聞くと、本当に高校野球発展のために尽力された方だと強く実感した。金田留弘氏の功績についてまた別の機会でお伝えしたいと思う。

 こちらではいつも通り、好選手を中心にレポートしていきたい。試合は都立総合工科が優位に進め、押し出しや敵失、スクイズが絡んで一気に4点を先制。その後、2点を返され、なかなか追加点を奪えずにいたが、8回表、無死三塁から2番飯田の適時打、その後、4番石原の左翼線を破る適時二塁打、内野ゴロなどで7対2と大きく勝ち越した。


神子晃汰(都立総合工科)

 打線活発な都立総合工科。その中でも強打者としてピックアップしておきたいのが3番神子 晃汰、4番石原 龍一だ。神子は1年夏にしてスタメンを勝ち取った巧打者。以前、都立総合工科の3年生座談会に登場した選手たちに「期待の選手は?」と聞くと、1年生の神子をあげていた。今では立派な主力選手へ成長した神子。167センチ70キロと小柄だが、軸足を起点に腰を鋭く回転をさせて力強い打球を飛ばす左のスラッガー。両翼92メートル、中堅120メートルの総合工科グラウンドで右中間へ奥深くまで飛ばす本塁打を打ったことがある。その神子が打撃で意識していることは力まず、インパクト時にしっかりと力を入れてボールをとらえること。三塁守備を見ていても堅実。まだ鍛える余地はあるが、十分に大学でも続けられるだけの技量を実感させられた。