報徳学園、神宮大会ベスト4・高松商に快勝!



高松商先発・香川 卓摩

 山下 航汰(読売ジャイアンツ育成1位指名)をはじめ、猛打を見せつけた健大高崎を招いた昨年に続き、今年で2度目となった「香川県高等学校野球連盟招待試合」秋の部。今回は夏の甲子園ベスト8、秋の近畿大会でもベスト8入りし、夏春連続甲子園を視野に入れている報徳学園(兵庫)が招待された。

 高松商志度英明藤井学園寒川の秋季香川県大会4強が2日間にわたり順に対戦する中、初戦の相手は四国大会優勝に続き、先の明治神宮大会でも八戸学院光星を破り、敗れた準決勝でも星稜に最後まで食い下がった高松商報徳学園にとっては近畿地区の優位性を示し、近畿「6枠」のセンバツ出場権に少しでもプラス要素を加える上でも勝利が必須とされた一戦である。

 そして報徳学園は文句なしのスタートダッシュを見せる。高松商エース・香川 卓摩(2年・左投左打・165センチ62キロ・東かがわリトルシニア出身)に対し、先頭打者の西井 星矢(2年・捕手・右投左打)が左中間二塁打を放つと、一死後3番の赤﨑 優大(2年・右翼手・右投右打)の中前打で先制。2回裏にはまたも西井が二塁打で作った二死二・三塁から赤﨑が初球を叩き三遊間適時打。4番・浦上 大(2年・三塁手・右投右打)はセンター横をあっという間にライナーで抜ける三塁打で5対0。

 さらに報徳学園は敵失などで3回裏に2点を加えると、4回裏には無死二・三塁から5番・岸野 皓大(2年・一塁手・右投左打)が相手一塁手のグラブを弾く強烈な2点適時打。4回で12安打9得点と高松商・明治神宮大会ベスト4の祝賀ムードを吹き飛した報徳学園は、その後もベンチ入り20人中14人の選手を使いながら安定感のある戦いを披露。コールドのない招待試合ながら10対3で快勝を収めた。



左腕エース・林 直人(報徳学園)

 一方、敗れた高松商にとってもすでに出場が決定的になっているセンバツへ向け、この時期に課題をもらった意味は少なくない。打線は報徳学園左腕エース・林 直人(2年・左投左打)から10安打を奪っても6回表二死二・三塁から6番・谷口 聖弥(1年・二塁手・166センチ67キロ・右投右打・高松市立桜町中)が放った右翼線2点二塁打のような「強く、大きな打球」(長尾 健司監督)がなかなか打てなかった点。ディフェンスでも明治神宮大会同様に低めに制球できなければ痛打を浴びる投手陣と、「一歩目が出ていれば捕球できていた」と指揮官も指摘した内外野守備など、報徳学園との現時点レベル差が露わになった部分を冬に修正できれば、春には一段成長した姿を聖地で披露してくれるはずだ。

(取材・写真=寺下 友徳