2018年09月10日 KIRISHIMAサンマリンスタジアム宮崎

日本vs中国

2018年 第12回 BFA U18アジア選手権 3位決定戦
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スカウト部長・河嶋宗一の目が光る!全国逸材発掘レポート

侍ジャパンU18代表 最後は打線が爆発し、ワールドカップ出場権を確保!



今大会初安打を放った日置航(日大三)

 中国との3位決定戦を迎えた。世界大会出場を勝ち取るには何としても勝たない試合だが、かといって、特定の投手に固執すぎるのもよくない。そういう中、マウンドに登ったのは板川 佳矢横浜)だった。しかし今日の中国、執念が違った。
 1番張文韜は左前安打で出塁すると、2番楊勝奥は犠打を仕掛けるが、二塁封殺で0まず一死。しかし3番侯翰剛は三遊間を抜け、内野安打。そして一、二塁となって、4番・寇永康は外角直球を打ち返し、左中間を破る二塁打で1点を先制される。一塁走者は日本代表の素早い連携プレーでアウトになったが、初回までに3安打。これは日本にとっては誤算だっただろう。板川は0.2回で降板。板川について永田監督は「非常に調子が良く、送り込んだのですがかなり気負っていたところがありましたね」とコメント。2番手としてマウンドに登ったのが、柿木 蓮大阪桐蔭)だった。柿木は146キロのストレートで見逃し三振に打ち取り、ピンチを切り抜ける。

 1回裏、中国の先発マウンドに登ったのはエース左腕・桑洋。まず1番小園 海斗報徳学園)がストレートの四球、さらに盗塁を決め、2番奈良間 大己常葉大菊川)は野選で無死一、三塁のチャンスを作ったが、3番中川 卓也大阪桐蔭)の併殺で同点に追いついた。

 そして2回裏、日本は二死一塁から8番蛭間 拓哉浦和学院)はチャンスを広げる右前安打。一、三塁となって、9番日置 航日大三)が勝ち越しとなる中前適時打を放ち、勝ち越しに成功。日置はこれが大会初安打。長く安打が打てず、苦しんでいた選手だった。それでも永田監督は日置を起用した理由を大会中にこう語っていた。
「本当にまじめにやっている。あいつを輝かしてやりたいんです」前日でもスタッフと話し合い日置起用にが決まった。指揮官の思いに日置が応えた。日置はこれまで小針コーチ(作新学院監督)の指導の下、打撃フォームの修正を図ってきた。意識は「センター前」。その意識がようやく実を結んだ。

 日置の安打に、一気に笑顔が咲く侍ジャパンU18代表。さらに一、三塁となって1番小園 海斗報徳学園)が左前安打を放つ。3対1と差を広げ、中国のエース・桑洋は降板。今年の中国代表で最も速い伊健が登板。130キロ後半の速球を投げ込む伊健からもチャンスを作り、無死満塁から6番野尻 幸輝木更津総合)の併殺崩れ、さらに敵失で5対1と点差を広げる。4回裏、小園がセーフティバントで出塁。2番奈良間の場面でヒットエンドラン。奈良間は左翼線を破る二塁打を放ち、無死二、三塁。満塁となって、4番藤原の場面で、併殺崩れ。さらに一死二、三塁から5番根尾 昂大阪桐蔭)の2点適時打で、8対1と点差を広げた。5回裏にも1点を追加し、6回裏には日置の2点適時打などで3点を追加し、12対1と大きく点差を広げた。さらに2番奈良間にもライトの頭を超える適時三塁打で14対1とした。

 柿木は安定感抜群のピッチング。2回表は2つの三振を奪い、3回表は1つの三振、4回表は三者凡退に打ち取るなど、146キロを計測した威力あるストレートとキレのあるスライダーで5.1回を投げて無失点の好投。そして7回表から、この試合の先発候補だった根尾 昂大阪桐蔭)が登板。根尾は「指にかかっていた」というようにストレートは絶好調。2人目の打者を空振り三振に打ち取ったストレートは最速150キロを計測。根尾は「非常にうれしかったです」と笑顔を見せた。

 こうして、根尾が抑え、14対1で7回コールド勝ちで日本が勝利。来年のワールドカップ出場権を手にした。

 永田監督は「まだ打線は湿りがちでしたが、スイング自体は鋭かったですし、振っていこうとする選手がいてよかった」とコメント。また3年生17人については「ぜひ次のステージにつなげてほしい」とメッセージを送り、また唯一の奥川 恭伸星稜)については「彼はまだ来年がある。まだ戻ってこれるように頑張ってほしい」と期待を込めた。

 また、今大会について永田監督は「とにかく課題が山積みな大会でした」と振り返り、来年の1年間で課題を検証し、克服する姿勢を明かした。

 最後に。ここまで大会を送ってきて、ネット裏から見て気づいた課題や大会当初から懸念していた課題や大会を見て気づいた課題も多くあった。国際大会で苦しんだ課題について、選手の声を聴いて、来年の選手について伝えていかなければならないメッセージもあった。それは別の機会でお伝えしていきたい。

(記事=河嶋 宗一

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