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- 2018年春の大会 第130回 春季中国地区高等学校野球大会
- 宇部鴻城vs石見智翠館
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宇部鴻城 | 2 | 4 | 1 | 1 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 10 | ||||||
石見智翠館 | 2 | 1 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | 7 |
宇部鴻城:遠山-打田
石見智翠館:迫広、菱谷、榊原―西村
本塁打:水谷(石)
三塁打:立石(宇)
二塁打: 立石、酒井、小国、打田、田中(宇)、久保謙(石)
両軍合わせて27安打が飛び交った乱打戦を制したの宇部鴻城

遠山雄大(宇部鴻城)
昨春に続いて2年連続、秋も含めると昨秋に続く3季連続の中国大会出場となった石見智翠館。対する宇部鴻城は勢いのある2年生が多く並ぶチームで、春は2年連続となる中国大会に辿り着いた。
近年両県の上位常連の2校による対戦が、晴天の津田恒美メモリアルスタジアムで幕を開けた。
先攻・宇部鴻城、後攻・石見智翠館。先発は宇部鴻城が、今大会背番号11の遠山雄大、石見智翠館が、背番号18の左腕・迫広 佳祐。
初回いきなり試合が動く。1回表、宇部鴻城1番・小国 優真が失策で出塁すると、一死後3番・打田啓真が適時二塁打。昨秋の山口大会準々決勝以来の公式戦出場となった主将の一打で先制に成功。続く2年生4番・田中力も中前適時打を放ち、更に1点。宇部鴻城が2点の先制に成功。
追う石見智翠館は直後の1回裏一死後、2番・関山愛瑠斗が中前打で出塁。二死後、打席に迎えた4番・水谷 瞬が同点の2点本塁打。島根大会準決勝から「公式戦3試合連続」となる主砲の一発で、石見智翠館が同点に追いつく。
2回表、先頭の8番・古川胤志が四球を選び、9番・遠山雄大がきっちりと犠打成功。二死後、2番・立石 佳紀が逆方向に弾き返し、宇部鴻城が1点を勝ち越し、更に3番・打田 啓将、4番・田中力の連続四球でチャンスを広げ、5番・酒井 隼平が走者一掃の3点適時二塁打。この回計4点を奪い、試合の主導権をガッチリと掴む。
4点リードを追う石見智翠館は、直後の2回裏、先頭の6番・久保修の左前打、7番・久保謙志朗の二塁打で、無死二三塁とし、8番・渡邊颯斗の内野ゴロの間に三走が生還。1点を返す。
続く3回表一死後、8番・古川胤志が二打席連続の四球で出塁。すかさず二盗を決め、追加点のチャンスを作ると、1番・小国 優真が右中間を破る適時二塁打。前の二打席で凡退に倒れていた核弾頭の一打で、再びリードを4点に広げる。
4回表にも1点を追加された石見智翠館が反撃に転じたのは、4回裏。一死後、7番・久保謙志朗が四球を選び、8番・渡邊颯斗が中前打。このチャンスに1番・小川佐和が適時三塁打を放ち、2点を返す。
3点差に詰め寄られた宇部鴻城は、5回表、四球と失策でチャンスを作り、2番・立石佳紀が2点適時三塁打。すぐさま失点を取り返す。
8回裏に3番・田中時織、9回裏に8番・渡邊颯斗の適時打で1点ずつ返した石見智翠館が、反撃及ばず。10-7で宇部鴻城が準決勝進出を果たした。
宇部鴻城先発の遠山雄大は、被安打16、失点7と苦しみながらも、マウンドを守り切った。バックも失策は、わずかに1。二遊間を中心とした攻守で、2年生右腕を盛り立てた。
宇部鴻城の11安打を上回る、16安打を放った石見智翠館。試合後、末光章朗監督は「獲られた得点以上に、“与えた”点を取り返すのは難しい。夏に向けてもそこが課題になってくる」と、四死球と失策で与えた失点が尾を引く結果となった。
この試合で先発出場した両校の捕手は、久々の「公式戦マスク」となった。宇部鴻城の打田 啓将は、今春の山口大会では、地区大会、決勝大会ともにベンチ外。昨秋の山口大会準々決勝以来の公式戦復帰となった。今大会与えられた背番号も2ではなく、「12」。しかしながら、こまめにマウンド上の遠山に声掛けをするなど、視野の広いプレーぶりは健在だった。昨春のセンバツも三塁のレギュラーとして経験している主将の存在は、チームにとって不可欠。夏に向けての完全復活を期待したい。
石見智翠館の西村向陽も昨秋以来の捕手出場となった。昨秋は正捕手として島根大会準優勝、中国大会出場に貢献。今春の島根大会は三塁手登録、今大会も左翼手登録だったが、こちらも安定した動きを見せ、復活を印象づけた。
準決勝では、今春の山口大会準決勝で敗れた下関国際と対戦。昨夏の決勝でも敗れた“宿敵”との再戦を制し、夏への試金石にしたいところだ。
(文・写真=井上幸太)
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宇部鴻城 | 2 | 4 | 1 | 1 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 10 | ||||||
石見智翠館 | 2 | 1 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | 7 |
宇部鴻城:遠山-打田
石見智翠館:迫広、菱谷、榊原―西村
本塁打:水谷(石)
三塁打:立石(宇)
二塁打: 立石、酒井、小国、打田、田中(宇)、久保謙(石)